研究課題/領域番号 |
22KJ0756
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補助金の研究課題番号 |
22J01427 (2022)
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 (2023) 補助金 (2022) |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分06010:政治学関連
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研究機関 | 山形大学 (2023) 東京大学 (2022) |
研究代表者 |
芦谷 圭祐 山形大学, 人文社会科学部, 講師
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研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 政治学 / 議会 / 選挙 / ジェンダー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日本政治を事例に、代表制民主主義の象徴性について実証的に解明することを目的としている。議会や選挙における女性の不在や、政治で表明されるジェンダーバイアスが、有権者のジェンダー観に影響を及ぼしている可能性を解明する。本年は、選挙や議会のデータ分析に集中的に取り組む。第一に、候補者単位のデータ分析から、女性地方議員の増加が女性国会議員候補者の増加をもたらすのかを分析する。第二に、戦後の日本の国会会議録の量的テキスト分析から、どのような言葉や概念が女性に結び付けられて語られてきたのかを明らかにする。
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研究実績の概要 |
量的テキスト分析などを用いた研究をいくつか実施し、その成果を公表した。 単語埋め込みという手法を活かして、戦後日本の国会議員のジェンダーバイアスの強さを推定し、日本政治学会で成果を発表した。具体的には、1947年から2022年までに国会でなされたすべての議員の発言から、女性とケア労働がどれほど強く結び付けられているのか、どのように推移してきたのかを明らかにした。現在論文執筆中である。 また、トピックモデルを活用し、2005年から2022年までの憲法審査会の議論から複数のトピックを推定し、国会議員が憲法について何を議論しているのかを分析した。人権や安全保障、統治機構についてどの程度国会議員が関心を割いているのかを分析した。分析からは、統治機構や人権に関するトピックへの言及が全体的に少ない一方で、防衛トピックに関しては党派的な違いが大きいことなどが明らかになった。政治学若手研究者フォーラム、計量・数理政治研究会(JSQPS)で成果を発表した。現在論文執筆中である。 最後に、2011年から2019年までの政令市議会議員選挙の投票所別の投票率を事例に、女性候補者の数が有権者の投票参加に与える影響を分析し、論文としてまとめた。特に、女性が目新しい状況において、女性候補が投票率を上昇せる効果が大きくなることを明らかにした。具体的には、女性議員が少ないほど効果が大きく、新人候補よりも現職候補の方が効果が大きいことが明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
データの収集や研究手法の習得が順調に進んだ。研究報告も行った。一方で環境の変化もあり、論文の公表はやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
構築したデータを用いた分析を進め、論文として発表する。
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