研究課題/領域番号 |
22KJ0798
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補助金の研究課題番号 |
22J11284 (2022)
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 (2023) 補助金 (2022) |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
谷口 力光 東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2023年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2022年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | ヒンドゥー法 / ガウディーヤ学派 / 南アジア法制史 / ダルマ文献 / 相続 / 家族 / 外婚制 / タブー / 写本 / 息子 / インド哲学 |
研究開始時の研究の概要 |
南アジア地域には,サンスクリット語を主な記述言語とする伝統的な法学(Hindu law)が存在した.本研究は,南アジア近代法制史ととりわけ重要な関係をもつガウディーヤ法学派の相続法を対象とする. 伝統法学の研究は18世紀末から推進され,特に南アジア諸国の独立以降には文献学的な手法を用いてより精確に史資料を読解することで法学説・法制史の解明が試みられてきた.しかし近現代と直接的につながる中世以降の史資料群に対してはこのようなアプローチは未だに十分に行われていない. 本研究ではガウディーヤ学派における相続法を主な対象として,法学説形成の過程を活写することを目指す.
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研究実績の概要 |
前年度末に実施した在外4館(British Library, Bodleian Lib., Banaras Hindu University, Oriental Research Institute Mysore)での写本・稀覯本調査からは、ガウディーヤ法学派内外の未出版テキスト、相続法小論稿などのほか、1954年に行われたパンディット集会で作成・出版されたと推定されるKalyapaddharmasarvasva(カリ期(ヒンドゥー教的終末期; 現代)における窮迫時のダルマの全て)を閲覧・入手した. 最終年度(2023年度)では後代のダルマ文献で盛んに議論されるようになりKalyapaddharmasarvaでは主要テーマともなっている終末期タブー論(kalivarjya)をキーワードに、とりわけガウディーヤ法学派の動向に着目しつつ調査を深めたほか、ヒンドゥー教徒の外婚制と関係するサピンダ親族性・サゴートラ親族性についての文献を渉猟した.その成果はニューズレター(1件)、研究会(1件)、国際学会(1件)、博士論文などで公表した.嫡出子以外の代理的子供に対する禁忌論、逆縁婚(levirate marriage)に類似するニヨーガ(niyoga)、異身分婚・再婚へ対する禁忌論などのヒンドゥー法における関係性、変遷史の一端が明らかとなった. 研究期間全体としては養子制・外婚制などが近現代におけるヒンドゥー法や慣習と密接に関わる様子が示唆され、藩王国や植民地政府が法的問題についてパンディットへ依頼し作成された法裁定書やとりわけ19世紀半ばごろまでの判例との関わりなど、ヒンドゥー法の理論と実践の繋がりを明らかにする研究への可能性が示された.
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