本研究では、脳下垂体の直接的な光受容を起点とした体色変化メカニズムについて、メダカをモデルに細胞から個体レベルまでの一連の機構を解明する。さらに、本現象の様々な魚類における一般性を解析する。昨年度中は、脳下垂体に発現する光受容体に関してノックアウト個体を作成し、実験系の条件検討を行った。その結果、体色変化への影響について着目すべき点は絞られつつある。今年度は、これまでの検討結果を活かし、脳下垂体の直接的な光受容における個体レベルの意義を明らかにする。それと並行して、異なる光環境に生息する非モデル魚を用いて、脳下垂体光受容現象の意義を解析し、非視覚性光受容現象の機能の一端を解き明かす。
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