研究課題/領域番号 |
22KJ0835
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補助金の研究課題番号 |
22J11991 (2022)
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 (2023) 補助金 (2022) |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
橋本 吉史 東京大学, 工学系研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2023年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2022年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 商業建築 / 百貨店 / イギリス / ロンドン / 火災保険地図 |
研究開始時の研究の概要 |
本年度において、本研究は建築形態の詳細が分かるGoad火災保険地図の分析を軸として、ロンドンにおける百貨店建築の成立と各地区における特色を解明する。本資料の大部分は大英図書館に所蔵されており、現地において資料の整理・把握を行う予定である。 また、現代においても経営を続ける百貨店の視察も行うことで、空間的変遷・各国での差異を分析し、多様化する商業空間の現代的あり方に関しても考察を行う。以上をまとめ、建築学会計画系論文集およびに博士論文にまとめ発表する予定である。
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研究実績の概要 |
本研究は、「近現代ロンドンの商業建築の発展に見る都市文化の解明」を目的とし、主に百貨店を中心とした分析から分析を進めている。本年度は、ロンドン市内の大規模商店の建築類型をまとめ、主に1900年前後における商店の発展と、そのプログラムの変遷を追った。 また、1か月にわたるロンドンでの現地調査を実施し、地図・図面等の史料の悉皆的な調査を進めると共に、前年度訪問できていなかったすでに営業をやめている百貨店の遺構を巡ることにより、歴史的建造物の改修という観点から歴史的視座から知見を与えることを試みた。 作業を通して、1900年前後におけるロンドンにおける商店は、これまで指摘されてきた百貨店の小売空間の発展のみならず、家具店の生産と販売を一体とした大規模店舗や、社員用ドミトリーの巨大化など、これまで指摘されてこなかった多様な変化を有していたことを確認した。 次年度においてはロンドンのみならず他の都市や他国の商業施設に関しても文献調査及びに、現地への視察をすることで、相対的な視点からロンドンの百貨店をとらえ直す予定である。 また、これらの成果を踏まえ、論文の執筆作業を進め発表することで博士論文の執筆を進めると共に、研究内容を広く共有し、商業建築の現代的なあり方に関しても視座を与えることを目論んでいる。
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