研究課題/領域番号 |
22KJ0875
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補助金の研究課題番号 |
22J12636 (2022)
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 (2023) 補助金 (2022) |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分39060:生物資源保全学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
徳吉 美国 東京大学, 農学生命科学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2023年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2022年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 外来種 / メソプレデター・リリース / ギルド内捕食 / 島嶼 / 自動撮影カメラ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、資金と情報が限られた状況でも実践可能な、外来ネズミ類の存在下でのノネコ管理体系の確立を目標としている。この目標を達成するために、伊豆諸島の御蔵島において、自動撮影カメラを用いたノネコ・ネズミ類・在来種のオオミズナギドリのモニタリング手法の確立に取り組む。そして、オオミズナギドリが回復可能なノネコ・ネズミ類の管理戦略を導出するために、撮影データと行政等が収集した過去の断片的なデータを組み合わせた統合個体群モデルを構築し、ノネコ管理による群集レベルの影響評価と将来予測を行う。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、資金と情報が限られた状況でも実践可能な、外来ネズミ類の存在下でのノネコ管理体系の確立である。研究対象地はオオミズナギドリの最大規模の繁殖地である御蔵島であり、ノネコの集中的な個体数管理(捕獲・譲渡)が2021年と2022年に行われた。最終年度は、ノネコ・外来ネズミ類(ドブネズミとクマネズミ)・オオミズナギドリの野外データの収集と、過去のデータも用いた群集動態の解析を行なった。ノネコにおいては、自動撮影カメラの撮影データからSECRモデル(空間明示捕獲再捕獲モデル)を用いて、個体数や密度の空間勾配の年変動を推定した。そして、オオミズナギドリの繁殖状況調査やネズミ類の捕獲調査(捕獲除去・標識再捕獲)のデータを用いて、ノネコの2年間の集中捕獲が外来ネズミ類とオオミズナギドリに与える影響を検証した。 その結果、集中捕獲後にノネコが減少した調査サイトほど、オオミズナギドリのヒナ生存率が増加する傾向が確認された。また,島全体レベルでのヒナ生存率も、ノネコの集中捕獲以降,増加傾向にあることが確認された。一方で、ノネコの密度変化とネズミ類のCPUEとの間に相関はほどんど見られなかった。標識再捕獲調査では,ドブネズミの推定個体数がノネコの集中捕獲前よりも低下している傾向にあった.これらの結果は、今後さらにノネコを低密度化させても、外来ネズミ類増加によるオオミズナギドリへの影響悪化(メソプレデター・リリース)は生じず、オオミズナギドリの繁殖成功は改善されていく可能性を示している。
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