研究課題/領域番号 |
22KJ1184
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補助金の研究課題番号 |
22J40046 (2022)
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 (2023) 補助金 (2022) |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分46010:神経科学一般関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
井ノ口 霞 東京大学, 医学系研究科, 特別研究員(RPD)
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研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 記憶固定化 / 神経活動 / 薬理遺伝学 / AAV / サブタイプ / 光シート型顕微鏡 |
研究開始時の研究の概要 |
生物は外界の情報を正しく処理し、記憶することにより的確な判断をして行動している。記憶は時間とともに海馬から大脳皮質へと転送され、記憶固定化が起こると考えられている。これまでの損傷実験や抑制実験により、前帯状皮質が遠隔記憶の想起に必要であることが明らかになっている。しかし、いつどのような回路が前帯状皮質の記憶痕跡細胞の形成に関与しているかは明らかにされていない。本研究では記憶行動時の海馬から皮質への回路と記憶痕跡細胞集団の活動ダイナミクスを解析することで、記憶痕跡細胞形成に関わる神経ネットワークを細胞レベルで明らかにする。
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研究実績の概要 |
海馬で形成された記憶は、数週間から数ヶ月かけて徐々に大脳皮質に移行し長期保存される。これまでの損傷実験や薬理学的抑制実験により前帯状皮質が遠隔記憶の想起に必要であることがわかっている。前帯状皮質の神経細胞群は均一ではなく多様なサブタイプが存在しており、サブタイプごとに異なる機能を分担していると考えられている。しかし、それぞれのサブタイプが遠隔記憶にどのように関与しているはほとんど明らかにされていない。 今年度は前帯状皮質で強く発現している2つの遺伝子に着目し、それぞれの遺伝子のミニプロモーター下流にCreを発現したマウスとAAVを用いた遺伝薬理学的手法を組み合わせ、各サブタイプ選択的に活動操作実験を行った。その結果、記憶記銘時に前帯状皮質の特定のサブタイプニューロンを特異的に抑制すると記憶想起に異常がみられることが明らかになった。さらに、サブタイプごとにその下流回路を可視化した。それぞれのサブタイプニューロンは扁桃体、視床など複数の脳領域に軸索を伸ばしていたが、その投射先はサブタイプごとに異なっていることが明らかになった。これらの結果から、記憶固定化には記憶記銘時の前帯状皮質の特定のサブタイプのニューロンの神経活動が必要であることがわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は前帯状皮質のサブタイプニューロンの機能を明らかにでき順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
今後は前述したサブタイプニューロンのそれぞれの回路が記憶固定化をどのように制御しているかを解析する。
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