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肝臓と腎臓を同時に扱う臓器マッチングメカニズムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 22KJ1280
補助金の研究課題番号 21J22354 (2021-2022)
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分基金 (2023)
補助金 (2021-2022)
応募区分国内
審査区分 小区分07010:理論経済学関連
研究機関東京工業大学

研究代表者

渡邉 燃  東京工業大学, 工学院, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2023年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2022年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2021年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード経済学 / 臓器マッチング / メカニズムデザイン / メカニズム・デザイン / ゲーム理論 / 臓器移植 / 交換移植
研究開始時の研究の概要

従来の臓器マッチング研究において構築されてきたモデルは、そのほとんどが単一の臓器のみを扱っていた。腎臓や肝臓、肺など、様々な臓器を対象としたモデルは存在するが、それらを同時に扱うようなモデルは見られなかった。本研究ではそのような状況を元に考案した、複数の臓器を同時に扱うようなモデルをさらに発展させることを目的としている。

研究実績の概要

まずは今年度の実績について述べる。今年度は従来のモデルの拡張を実施した。従来のモデルでは腎臓と肝臓の臓器マッチングにおいて、1対1のマッチングのみを考えていた。具体的には、ペアA,B,Cの3ペアがいたときに、AとBの間でマッチしている場合は、CがAやBとマッチすることはないようなマッチングモデルのみを考慮していた。
今年度はこれを拡張し、AとBの間のみならず、A,B,Cの3ペア間でのマッチングを許す形式での研究を実施している。これにより、最もシンプルな例では3ペアのみが存在するようなシンプルなケースにおいて、移植件数の増加が期待できる。
実際のところ、どの程度、どのような形で移植件数が増加し得るのかは非常に重要な疑問の一つである。結論を先に述べると、今回のモデルでは、単に移植件数が増加し得るだけでなく、従来の手法では血液型や臓器の需給などから、理論上移植を受けることが不可能なペアにも移植の機会を与えることが判明した。本研究で検討しているモデルでは、理論的には任意のペアが移植の機会を与えられると言える。具体的なアルゴリズムについては今後の課題とする。
研究機関全体を通じで、2つの異なる臓器を同時に扱うようなモデルの考案、並びに複数の公理を満たすアルゴリズムの提案を行った。パレート効率性や耐戦略性、個人合理性を満たすアルゴリズムの考案を通じて、異なる臓器を同時に扱うようなケースでも効率的な配分が実現可能だと明らかになった。また、本テーマが持つ倫理的な課題についても検討を行っている。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2021

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 多臓器マッチング:腎臓と肝臓2023

    • 著者名/発表者名
      渡邉燃
    • 学会等名
      日本オペレーションズ・リサーチ学会 2023年春季 研究発表会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] Hepatorenal Organ Exchange2021

    • 著者名/発表者名
      Moyuru Watanabe
    • 学会等名
      The Fourth East Asia Game Theory International Conference (EAGT2021) and the Ninth China Game Theory International Conference (CMGTA2021)
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Hepatorenal Organ Exchange2021

    • 著者名/発表者名
      渡邉燃
    • 学会等名
      The 27th Decentralization Conference in Japan
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2021-05-27   更新日: 2024-12-25  

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