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反射光を考慮した3次元トモグラフィーによるプラズマデタッチメント制御

研究課題

研究課題/領域番号 22KJ1281
補助金の研究課題番号 21J22376 (2021-2022)
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分基金 (2023)
補助金 (2021-2022)
応募区分国内
審査区分 小区分14020:核融合学関連
研究機関東京工業大学

研究代表者

宗近 洸洋  東京工業大学, 環境・社会理工学院, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2023年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2022年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードtomography / 3次元 / 最小フィッシャー法 / LHD / bolometry / ボロメーター / ray-tracing / トモグラフィー / EMC3-EIRENE / 輻射計測 / 赤外イメージングビデオボロメーター
研究開始時の研究の概要

磁場閉じ込め核融合装置において、プラズマからの輻射を計測することで、入出力パワーのバランスや中性粒子・不純物輸送の解析ができ、装置の安定運転に貢献することができる。特に「放射崩壊」現象や「プラズマデタッチメント」技術にとって輻射の空間分布の再構成はそれらの物理現象解明・制御において必須である。しかし、非軸対称なプラズマ形状のトモグラフィーを行うための3次元画像再構成は難しく、さらに反射光の考慮も必要となる。そこでレイトレーシングツールであるRaysectを用いた幾何光学的現象を考慮したボロメータ計測のシミュレートと、3次元再構成に必要な新たな拘束条件の妥当性を実験・シミュレートともに検証する。

研究実績の概要

大型ヘリカル装置(LHD)に設置された輻射計測装置の赤外線イメージングビデオボロメーター(IRVB)と抵抗性ボロメーター(RB)が計測する輻射データから、3次元放射率分布の再構成を行うためのトモグラフィー開発を行った。中性粒子・不純物輸送シミュレーションコードEMC3-EIRENE(E3E)で用いられている計算グリッドを利用してトモグラフィーのためのメッシュグリッドを構築し、3次元トモグラフィーに有利な解を得やすくなるようにした。

トモグラフィーにおける解の正則化方法として最小Fisher法とそれを修正した3次元RGS(3-D Relative Gradients Smoothing)法を利用した。両者はメッシュ間における解の滑らかさを勾配計算等を行うことで担保する手法であるが、メッシュグリッドが単純な直交座標ではなく曲線座標系で表されるものであるため、その改良を両者に施した。これにより、任意の座標系における両者の正則化法の適応が可能となった。

開発したトモグラフィーの精度を確認するために、3つの仮想放射率分布を用いた。それぞれ、1. ホロー分布(中心に放射がなく軸対称な分布)、2. 中心ピークガウシアン分布(ポロイダルに変化はなく、トロイダル方向に変化する分布)、3. E3E分布(E3Eによって計算された分布)である。それぞれにおいて3-D RGS法の優位性を相対誤差、負の放射量の小ささから見出すことができただけでなく、先行研究と比べて大幅な計測チャンネル数の減少にも関わらずより多くのボクセル(メッシュ数)を持つ分布を再構成することができた。これはLHDだけでなく他の装置においても適応可能な手法であり、汎用的な3次元トモグラフィーが確立された。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 最小フィッシャー正則化法を利用した LHD ボロメータ計測3次元トモグラフィーの開発2023

    • 著者名/発表者名
      宗近 洸洋
    • 学会等名
      第40回 プラズマ・核融合学会 年会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] Development of 3-D tomography with infrared imaging video bolometer to elucidate the mechanism of the radiative collapse2022

    • 著者名/発表者名
      Koyo Munechika
    • 学会等名
      32nd Symposium on Fusion Technology
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] EMC3-EIRENE計算グリッドを用いたLHDボロメータ計測のトモグラフィー開発2022

    • 著者名/発表者名
      宗近 洸洋
    • 学会等名
      第14回 核融合エネルギー連合講演会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] DESC磁気平衡結果を用いたW7-Xボロメータ計測のトモグラフィー開発2022

    • 著者名/発表者名
      宗近 洸洋
    • 学会等名
      第39回 プラズマ・核融合学会 年会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [備考] cherab-inversion

    • URL

      https://cherab-inversion.readthedocs.io/

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

URL: 

公開日: 2021-05-27   更新日: 2024-12-25  

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