研究課題/領域番号 |
22KJ1309
|
補助金の研究課題番号 |
22J13963 (2022)
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 基金 (2023) 補助金 (2022) |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分60070:情報セキュリティ関連
|
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
橋本 啓太郎 東京工業大学, 工学院, 特別研究員(DC2)
|
研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
採択後辞退 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2023年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2022年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | 暗号 / セキュアグループメッセージング / 匿名性 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、サービス提供者を含む第三者によるメッセージのアクセスを防ぐことができるセキュアグループメッセージング(SGM)の需要が増加している。SGMは定期的に暗号化鍵を更新することである時点の鍵が漏洩しても過去や未来のメッセージは解読されないという強い安全性を有している。現在、数万人規模のグループでも効率的に動作するSGMの標準化が進められている。加えて、今後は量子計算機に対する安全性が要求されるが、耐量子暗号は従来の暗号技術と比べてデータサイズが大きい。本研究では量子計算機に対しても安全でかつ効率的に動作するSGMの実現を目指す。
|
研究実績の概要 |
セキュアグループメッセージングは暗号学的にセキュリティが証明されいるチャットアプリであり、近年世界中で需要が増加している。特に、メッセージングアプリはスマートフォン等のモバイル環境でも利用されることから、少ない通信効率でセキュアメッセージングを実現することが実用上重要である。研究計画では効率のよいセキュアグループメッセージングの実現を本年度の目標に掲げたが、研究が順調に進み、効率的かつ耐量子計算機に対しても安全なセキュアグループメッセージング方式を開発し、情報セキュリティ分野のトップ国際会議であるACM CCS 2021で発表することができた。そこで、本年度は昨年度に開発した方式のセキュリティの強化に取り組んだ。この方式を含む既存のセキュアグループメッセージングは、会話内容を秘匿するが送信者及び受信者情報等のメタデータを秘匿していなかった。このようなメタデータは利用者間の関係性を明らかにするため、会話内容と同様に秘匿することが望ましい。そこで、送受信者情報等のメタデータを秘匿するセキュアグループメッセージングを開発した。具体的にはまず、メタデータ秘匿なセキュアグループメッセージングの暗号学的なセキュリティモデルを定式化した。次に、既存のセキュアグループメッセージングをメタデータ秘匿な方式へ効率的に変換する手法を開発した。そして、我々がACM CCS 2021で提案したセキュアグループメッセージング方式に改良を加えた上で変換手法を適用し、得られた方式が所望のセキュリティを満たすことを数学的に証明した。これらの成果はACM CCS 2022で発表した。
|
現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|