研究課題/領域番号 |
22KJ1396
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補助金の研究課題番号 |
21J01570 (2021-2022)
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 (2023) 補助金 (2021-2022) |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分80030:ジェンダー関連
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
中村 雪子 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | インド / 女性労働 / ジェンダー / 酪農産業 |
研究開始時の研究の概要 |
継続課題のため、記入しない。
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研究実績の概要 |
本年度は、前年度から継続しているインドにおける「女性労働」に関する文献サーベイと先行研究のレビューの成果を発展させて、女性たちが従事する小農世帯の家畜飼育・搾乳労働の複雑性把握のための方法として、生活時間調査(time-use survey)に関する文献サーベイを行った。前年度までの文献サーベイとレビュー、フィールドワークの結果と合わせて、一部、国際学会において報告済みである。 以前から取り組んでいるグローバルサウスの小農世帯におけるジェンダー化された労働の特質の理論化のため、家父長制とインターセクショナリティ論に関して、前年度に開催した関連書籍の研究会の成果を書評としてまとめた。また、日本フェミニスト経済学会が進めているフェミニスト経済学に関する英語の書籍の翻訳のプロジェクトに参加した。家父長制と協同組合に関する章を担当し、関連の研究会において報告した。また、より広いフェミニズムと社会変革への関心から、国際開発体制をフェミニスト・ポリティカルエコノミー論の視点から検討する論文を執筆するための作業を継続して行った(2024年度出版予定)。同様の関心のもと、新たに「ジェンダーと開発」をテーマにした書籍出版プロジェクトを主要メンバーとして開始した。 前年度に引き続きこれまで調査を継続してきたラージャスターン州の女性酪農協同組合において、主に世帯経済における家畜飼育・搾乳労働を含む女性の活動実態の詳細を把握するために生活時間調査と世帯調査の予備的調査を実施した。その経過について、インド農村における世帯調査に従事してきた研究者らと議論をする機会を得て、女性が従事する家畜飼育・搾乳労働の実態を小農世帯の経済活動全体に位置付けて捉えることの必要性と重要性を再確認した。さらに、時間利用調査と世帯調査を今後さらに進めていく場合の、具体的な課題と方法について考察を深めることができた。
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