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メタトランスクリプトーム解析による原因不明疾患関連ウイルスの網羅的探索と解明

研究課題

研究課題/領域番号 22KJ1415
補助金の研究課題番号 21J21542 (2021-2022)
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分基金 (2023)
補助金 (2021-2022)
応募区分国内
審査区分 小区分49060:ウイルス学関連
研究機関総合研究大学院大学

研究代表者

熊田 隆一  総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2023年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2022年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードバイローム / ウイルス学
研究開始時の研究の概要

本研究では、ヒト体内に存在するウイルスの網羅的検出を行う解析パイプラインを用いて、次世代シーケンサーのデータを解析することで、ヒトの疾患に関連したウイルスや健常人に存在するウイルスを網羅的に同定する。さらに解析を進めることで、ウイルスがヒトに与える影響や、ウイルス間相互作用を調べる。本研究を行うことで、ウイルスとヒトとの新規の関連がより詳細に理解され、生態学的にも、臨床的にも重要な知見が明らかになることが期待される。さらに、バイロームをはじめとした、ウイルスの多種共存を解釈するための進化生態学的な数理モデルの構築も行う。

研究実績の概要

本研究は、炎症性疾患の一因となるウイルスの網羅的同定、および、感染症疑い、だが、未鑑別の臨床検体の原因ウイルスの網羅的探索を目的とした。初年度は、申請者が構築したバイローム解析パイプラインの改良を行い、新たに、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ゲノムを含むウイルスゲノム配列、細菌ゲノム配列、ファージと内在性レトロウイルスのリファレンス配列をリファレンスとして追加し、アップデートした。結果、現行の計算機環境では、解析に多大な時間がかかる事がわかったため、解析パイプラインを変更し、既存のより高速なメタゲノム解析ソフトウェアを用いた解析をメインに行うことにした。COVID-19の流行の影響から、新たな臨床データの提供を受けるが難しくなり、予定していた解析ができなくなったため、当初の予定を変更し、次世代シーケンスデータが登録されている公共データベース(SRA)に含まれているデータから、ヒトに関連するものを中心に解析することにした。その結果、ヒト胎盤とウイルス感染の関連が新たに見出された。二年目、三年目は、ヒト胎盤とウイルス感染の関連が新たに見出されたため、それらについてバイオインフォマティクス解析を進めた。ファージの有無で遺伝子発現変動解析を行ったが、有意な発現変動は見られなかった。また、バイロームを構成する要因として、ウイルス感染と宿主の獲得免疫に関する研究を行い、Kumata and Sasaki. PRSB 2022や学会発表を行った。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Antigenic escape is accelerated by the presence of immunocompromised hosts2022

    • 著者名/発表者名
      Ryuichi Kumata, Akira Sasaki
    • 雑誌名

      Proceedings of the Royal Society B

      巻: 289 号: 1986

    • DOI

      10.1098/rspb.2022.1437

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Antithetic effect of interferon-α on cell-free and cell-to-cell HIV-1 infection.2022

    • 著者名/発表者名
      Kumata R, Iwanami S, Mar KB, Kakizoe Y, Misawa N, Nakaoka S, Koyanagi Y, Perelson A, Schoggins J, Iwami S, Sato K
    • 雑誌名

      PLoS Computational Biology

      巻: 18 号: 4 ページ: 1010053-1010053

    • DOI

      10.1371/journal.pcbi.1010053

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] Evolutionary dynamics of virulence of helper and satellite viruses2023

    • 著者名/発表者名
      Ryuichi Kumata, Hisashi Ohtsuki, Akira Sasaki
    • 学会等名
      6th Workshop on Virus Dynamics
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 免疫不全患者存在下におけるウイルスの抗原変異ダイナミクス2022

    • 著者名/発表者名
      熊田隆一, 佐々木顕
    • 学会等名
      2022年 日本ウイルス学会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 免疫不全患者存在下でのウイルス抗原進化の促進2022

    • 著者名/発表者名
      熊田隆一, 佐々木顕
    • 学会等名
      2022年 日本数理生物学会年会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 寄生者が媒介する捕食抵抗性の進化とその個体群動態への影響2022

    • 著者名/発表者名
      熊田隆一、佐々木顕
    • 学会等名
      日本生態学会第69回全国大会 (2022年3月、福岡)
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [備考] 【プレスリリース】免疫不全宿主の存在がウイルスの免疫逃避を加速する

    • URL

      https://www.soken.ac.jp/news/2022/20221122.html

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2021-05-27   更新日: 2024-12-25  

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