研究課題/領域番号 |
22KJ1444
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補助金の研究課題番号 |
22J01546 (2022)
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 (2023) 補助金 (2022) |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分02040:ヨーロッパ文学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
須藤 輝彦 新潟大学, 現代社会文化研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 運命 / 偶然性 / 世界文学 / 歴史 / 演劇 / ミラン・クンデラ / アダプテーション / 翻訳研究 / チェコ文学 / 啓蒙思想 / ヨーロッパ文学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、翻訳を「異文化・異時代間のコミュニケーション行為」と捉え、起点テクストとなる原作の西洋古典作品が製作された時代背景、同時代的な受容、後世への影響一般などを可能な限りリサーチしたうえで、作品の制作プロセス、形式性、ジャンル性にも着目しながら、それが共産党体制下のチェコにおいていかに変容され、どのようなコンテクストで受け容れられたかを明らかにする。
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研究実績の概要 |
本年度は主にミラン・クンデラ研究およびチェコ演劇研究に時間を費やした。 クンデラは本研究「共産党体制下のチェコ演劇における西欧古典の再受容」のなかでも最重要の位置を占める作家である。2023年11月にはチェコのオストラヴァ大学にてクンデラについてのシンポジウムに参加し、研究発表を行った。また2024年3月にはこれまでの筆者のクンデラ研究の集大成として、東京大学而立賞の助成を得て、博士論文を改稿した研究書『ミラン・クンデラと運命』(晶文社)を上梓した。2024年度はこの書籍の出版を契機に、さまざまな研究者との交流が行われる予定であり、多方面からの刺激を受け、研究が大幅に進展することが予想される。 チェコ演劇研究については、8月よりプラハに渡航し、カレル大学にて演劇および啓蒙関係の授業に参加した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2024年度より東京での就職が決まった関係で在外研究そのものを予定より早めに切り上げざるを得なかったことが、研究の遅れの最大の理由だが、チェコで身につけた知見をもとに、今後とも精力的に研究を深めていく所存である。
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今後の研究の推進方策 |
東京で助教の職を得たため、昨年度のように自由に研究ができるわけではないが、これまでに入手した資料や知見を用いて今年度も研究成果を発表していく所存である。とくにミラン・クンデラについては、すでに分野越境的なイベント等を通して大きな知的刺激を得ているので、随時それを本研究の、より大きな枠組みから論じたいと考えている。
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