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動物の集団の大移動における個体間相互作用の影響 -ヌーの大移動に着目して

研究課題

研究課題/領域番号 22KJ1510
補助金の研究課題番号 21J00994 (2021-2022)
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分基金 (2023)
補助金 (2021-2022)
応募区分国内
審査区分 小区分64040:自然共生システム関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

井上 漱太  名古屋大学, 高等研究院, 助教

研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードウマ / ニホンザル / ドローン / トラッキング / 野生動物
研究開始時の研究の概要

本研究は大型有蹄類であるヌーの大移動における個体の意思決定メカニズムの解明を目指していたが、コロナウィルス感染拡大の影響で、計画の大幅な変更を余儀なくされた。代替プロジェクトとして、ウマの群れの遊動における意思決定メカニズムを掲げる。これは、対象種とサイトスケールこそ異なるものの、基本的には類似した方法で研究を行うことができる。また、ウマをはじめとした大型哺乳類の群れにおける個体ー群れの階層性を明確にした上で、その移動メカニズムを解明できた研究例はない。本研究では、2020年以前に収集していた野生ウマの行動データを解析することでこの課題に挑む。

研究実績の概要

本研究はタンザニアに生息するヌーの群れの移動経路選択における個体間相互作用を解明する計画だった。空撮データを用いて自動トラッキングを行い、経路選択における統計モデルを構築し、他個体の進路選択が自身の経路選択に与える影響を解明する予定であった。新型コロナウィルスの影響により、研究開始年度および次年度の渡航が中止となり、計画を変更した。主に空撮動画を対象にしたトラッキング手法の開発に舵を切り、日本に生息する野生のサル・ウマを対象に研究を行った。今年度はウマを対象に群間の相互作用を対象に、自群と他群の境界認識についての研究をおこなった。ウマは繁殖期になると複巣の群れが集まる性質を持っており、ときには非常に近い距離に複数群が同居する。しかし、空間的に群れ同士が混じり合うことはほとんどない。この特徴について、群れ同士が混じり合わないことを定量的に示し、またその空間的境界をどのように認識しているのかについて研究をおこなった。群れの外形を複数の方法で定義し、その外形が重なるかどうか検証したところ、やはりほとんど外形は重なることはなかった。しかし、一部の群れでは他の群れ間と比べて有意に重なる頻度が高く、群れ間関係における構造が存在することが示唆された。これは重層社会を形成すると言われているウマの群れにおいて、霊長類のような群れ間にも関係性に強度があること空間的位置関係を用いた研究から示した。
並行して当初予定していたアフリカでの調査地の再開拓もおこなった。南アフリカのクルーガー国立公園を訪問し、ドローンを用いた空撮の可能性やデータ収集の効率性を確認した。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Examining the effect of sociodemographic factors on feral horses' social networks2023

    • 著者名/発表者名
      Mendonca R. S.、Maeda T.、Pinto P.、Inoue S.、Ringhofer M.、Yamamoto S.、Hirata S.
    • 雑誌名

      Journal of Zoology

      巻: 321 号: 2 ページ: 113-127

    • DOI

      10.1111/jzo.13100

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / 国際共著
  • [雑誌論文] Influence of broodmare aging on its offspring’s racing performance2022

    • 著者名/発表者名
      Sota Inoue
    • 雑誌名

      PLoS ONE

      巻: 17 号: 7 ページ: e0271535-e0271535

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0271535

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 野生動物xドローンxAI2023

    • 著者名/発表者名
      井上漱太
    • 学会等名
      動物の行動と管理学会2023年度大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 招待講演

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公開日: 2021-05-27   更新日: 2024-12-25  

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