研究課題/領域番号 |
22KJ1575
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補助金の研究課題番号 |
22J15402 (2022)
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 (2023) 補助金 (2022) |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分90030:認知科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
平田 貴士 名古屋大学, 情報学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2023年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2022年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 眼球運動 / 周辺視野 / 物体認知 / 位置推定 / 滑動性眼球運動 / 物体の運動認知 / 重力 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,瞳孔と眼球運動を指標とした認知状態の評価と,Oculo Feed Back (Oculo-FB) を用いた認知機能の向上の可能性を探究することにある.最も一般的な認知活動の一つである事象を記憶し思い出す際の過程である,記銘と想起時の瞳孔・眼球運動に着目し,以下2項目を実施する. (1)顔画像や文字の記憶(学習)と想起(テスト)を行い,学習・テスト中の瞳孔・眼球運動から,記銘・想起パフォーマンスを評価する.(2)(1)において学習中の眼球運度を記録し,テスト時に学習時の眼球運動を再現させ,想起パフォーマンス向上の可能性を明らかにする.
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研究実績の概要 |
これまで実施してきた実験では,上昇する物体に比べて下降する物体の位置を正確に推定する位置推定精度の非対称性は重力方向ではなく,観測者の身体の長軸方向に依存することを示した.また,下降する物体に対する追跡精度は,上昇する物体に比べて正確であることも示され,追跡精度に見られる非対称性おいても観測者の身体軸に依存することが示された.これらの実験により,我々は重力方向ではなく脚部方向に移動する物体を下降する物体として認識していることが示唆された. ヒトは,視野上方に比べて視野下方で捕捉した物体を正確に認識できることが多くの先行研究で示されてきた.この知見から,物体の位置推定の精度に見られる非対称性は,物体の運動方向(上昇・下降)ではなく,視野上下の認識精度に依存することが予想される.そこで,当該年度では,ヘッドマウントディスプレイを用いて,上昇もしくは下降する物体を観測者の視野上方と下方に提示し,移動する物体の位置推定の精度を評価した.実験の結果,物体の運動方向(上昇・下降)と物体の捕捉位置(上視野・下視野)の2つの要因が物体の位置推定の精度に影響することが示された.また,視野上方で上昇する物体を捕捉したときに限り位置推定の精度が低下した.この結果から,視野上方で上昇する物体を捕捉することで,上昇・下降する物体の位置推定の精度に非対称性が生じる可能性が考えられる.さらに,位置推定の精度に見られる非対称性は,重力方向ではなく視野の上下方向に依存する可能性が示唆された. 昨年度の研究成果は,国際論文誌 Journal of Visionに掲載された(Hirata et al., 2024).また,海外メディア“PsyPost”より取材を受けた.当該年度の研究成果については,論文投稿を進めている.
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