研究課題/領域番号 |
22KJ1637
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補助金の研究課題番号 |
20J01727 (2020-2022)
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 (2023) 補助金 (2020-2022) |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤澤 奈都穂 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 特別研究員(CPD)
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研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2024年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アグロフォレストリー / 生業戦略 / 中米 / 農村 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、中米地域におけるアグロフォレストリーを軸とした持続的な社会生態系の成立条件を検討することを目的としている。メキシコを始めとするラテンアメリカにおいて多様な生業戦略を支えるアグロフォレストリーを実践してきた地域を主な調査対象地とし研究を実施する。まず、グローバル、ナショナル動きに応じて地域組織や住民がどのような対応をしてきたのか、その動向を二次資料や聞き取りから明らかにする。そしてそれがローカルなレベルにおいて生産者の生業や土地利用の実態とどのように結びついてきたのかを長期的な視点から明らかにする。以上から、アグロフォレストリーの成立条件や課題を検討する。
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研究実績の概要 |
今年度は、メキシコにおける2度のフィールドワークを実施した。調査対象地は、メキシコ合衆国、チアパス州の3コミュニティである。昨年のフィールドワークで実施したサーベイ調査結果に基づいて調査対象者を選定し、調査対象国のメキシコと在外研究中のオランダの共同研究者や協力者とともに再び現地調査を実施し、データを収集した。生業戦略の異なる世帯が、ホームガーデン、アグロフォレストリープロジェクト、在来自給農業、放牧地、二次林といった、様々なタイプのアグロフォレストリーに保有している樹木を中心とした資源の実態を明らかにした。また、それら資源が食料消費に与える影響に関し、計約2週間の食料消費のレコード調査を実施した。さらに、アグロフォレストリープロジェクトに関する地域住民やローカルな技術者のパーセプションに関して半構造調査を実施した。また、食事の材料や食材のアクセスに関する人々のパーセプションや文化的意義について、半構造インタビューによる調査を進めた。それぞれの結果に関して、共同研究者とともに解析を進めている。 また、学会への参加や文献調査により、研究のフレームワークの精緻化を進めた。前年度からの調査の結果を一部取りまとめ、書籍の章としてスペイン語で執筆し、翌年度出版予定であるとともに、他の調査の解析に関して学術論文として準備中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画していた現地調査を、複数の共同研究者とともにすすめることができた。また、その結果をもとに協力者とともに来年度の調査研究の計画の見直しを検討した。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの複数の研究結果の解析をそれぞれ進め、現在までの結果を公表する。また、それぞれの結果を統合する。それに基づいて、調査対象地におけるインタビュー、ワークショップや現地オーガニゼーションとの協同による地域との参加型研究から、農業実践と生業に関して理解を深め、ローカルな目線、政策的な目線での将来のビジョンに関して課題やポテンシャルを検討する。最終的なアウトプットを地域や広く社会に還元する方法を検討していく。
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