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個人化されたプライバシ保護型データ収集手法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22KJ1675
補助金の研究課題番号 21J20970 (2021-2022)
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分基金 (2023)
補助金 (2021-2022)
応募区分国内
審査区分 小区分60070:情報セキュリティ関連
研究機関京都大学

研究代表者

高木 駿  京都大学, 情報学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2023年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2022年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードプライバシ / 差分プライバシ
研究開始時の研究の概要

近年,個人データの利活用が進んでいるが,その背景にはプライバシの問題を伴っている.その解決策としてプライバシを数学的に定義し,厳密に保護する差分プライバシが着目されてる.しかし,その厳密さが故に,実用上の問題をはらんでいる.本研究では,各個人が好みのプライバシ保護度合いを用いることができないこと.正確性を保証できないこと.データへのクエリ回数が制限されてしまうことの三つの問題を解決することを目的としている.

研究実績の概要

データの利活用が我々の生活を豊かにしている背景で,プライバシ問題が立ちはだかっている.
そこで,データ利活用とプライバシ保護のバランスを取るための手法として,データにノイズを加える差分プライバシ(DP)が注目を浴びている.しかし,DPが登場した2006年以来,実世界への応用は数える程である.これは,DPが強力なプライバシ保証を与えるために多くのノイズを加えるなど制限を加え,データの有用性を犠牲にしているからである.そこで,本研究では,強力な差分プライバシ保証を保ったまま,有用性を上げる方法を探る.本年度は,データ分析における設定について,分散的データ分析と中央的データ分析の二つのデータ分析についてそれぞれ考える.分散的データ分析では,各ユーザーのデータが分散的に分析される設定を考える.この設定では,shuffling modelと呼ばれるDPの適用手法によって,有用性が高いデータが出力できる.本研究では,shuffling modelでは,分析において重要なクエリ操作であるフィルタリング操作ができないことを明らかにした.そしてそれを解決するshuffling modelの修正法を提案した.その効率の良い修正手法を提案し,有用性の損失がなくフィルタリング操作を可能にした.中央的データ分析においては,信頼できる機関が収集したデータセットを信頼できない第三者が分析する設定を考える.この設定での有力なDPの適用手法は,DPの制約下での深層生成モデルによる擬似データの生成である.本研究は,軌跡データを生成する手法が存在せず,またDPの単純な適用では質の低い擬似データが生成されることに着目する.そこで,DPの性質に基づいて新しい軌跡情報のための深層生成モデルを提案し,実際に
既存研究と比べて質の高い擬似データが生成できることを示した.

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 3件)

  • [雑誌論文] Geo-Graph-Indistinguishability: Location Privacy on Road Networks with Differential Privacy2023

    • 著者名/発表者名
      Shun TAKAGI Yang CAO Yasuhito ASANO Masatoshi YOSHIKAWA
    • 雑誌名

      IEICE Transactions on Information and Systems

      巻: E106.D 号: 5 ページ: 877-894

    • DOI

      10.1587/transinf.2022DAP0011

    • ISSN
      0916-8532, 1745-1361
    • 年月日
      2023-05-01
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] From Bounded to Unbounded: Privacy Amplification via Shuffling with Dummies2023

    • 著者名/発表者名
      Shun Takagi, Fumiyuki Kato, Yang Cao, and Masatoshi Yoshikawa
    • 学会等名
      In 2023 IEEE 36th Computer Security Foun- dations Symposium (CSF)
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] CSGAN: Modality-Aware Trajectory Generation via Clustering-based Sequence GAN2023

    • 著者名/発表者名
      Zhang Minxing
    • 学会等名
      IEEE International Conference on Mobile Data Management
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Asymmetric Differential Privacy2022

    • 著者名/発表者名
      高木駿
    • 学会等名
      IEEE BigDATA2022
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2021-05-27   更新日: 2024-12-25  

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