研究課題/領域番号 |
22KJ1972
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補助金の研究課題番号 |
22J22073 (2022)
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 (2023) 補助金 (2022) |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分03010:史学一般関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
CHEN CHIH KANG 京都大学, 文学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2024年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2023年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2022年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 台湾近現代史 / 沖縄近現代史 / 神社 / 戦争記憶 / 波上宮 / 護国神社 / 沖縄 / 御嶽信仰 / 植民地主義 / 沖縄県護国神社 / 近代沖縄 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、台湾と沖縄の20世紀を調査する。台湾と沖縄は両方とも複数の帝国の辺境に位置している。台湾と沖縄は、中国、アメリカ、日本の3つの帝国の中心に位置し、これらの帝国に翻弄されている。本研究は、帝国による台湾と沖縄への植民地主義的行動に焦点を当て、そして、台湾と沖縄の人々が外来の植民地主義にどのように対処するかを探究する。また、台湾と沖縄の戦争体験と戦争記憶を扱い、戦争と植民地主義の経験が戦後に植民地支配者に対する抵抗の基盤にどのように変化したかを論じます。これにより、本研究は台湾と沖縄の類似点を指摘し、両地の交流と和解に貢献することができる。
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研究実績の概要 |
今年度、論文を2本発表した。1本は日本の学術雑誌『歴史学雑誌』に掲載された(査読あり)、もう1本は招待されて台湾の学術論文集に発表した。また、口頭発表を4回行い、そのうち2回は英語で、1回は中国語で、1回は日本語での発表である。 私の研究は、近現代の沖縄と台湾を中心に展開されており、今年度には複数回、両地域での史料収集とフィールド調査を実施した。私は沖縄の人々と緊密に連絡を取り合い、2023年8月には沖縄の雑誌『越境広場』で石垣島の歴史と政治に関するエッセイを発表した。さらに、那覇と宮古島における経験をまとめ、台湾のオンラインメディアに寄稿し、研究内容をポッドキャストで発信する機会にも恵まれた。 また、武漢大学の林泉忠教授からの招待を受け、2023年9月にはオンラインで武漢大学での琉球シンポジウムに参加し、沖縄の政治に関する論文を発表し、中国の学者と交流した。また、2023年10月には日本史学会近現代史部会で研究成果を発表した。 一方、台湾近現代史の研究も継続している。まず、昨年投稿した論文が順調に刊行され、その論文は戦後台湾の戦争記憶に焦点を当てるものである。第二に、一本の論文が台湾の学術論文集に収録され、その論文は戦後台湾社会における武装抗日運動の歴史記憶の複数の側面を探究するものである。付け加えると、その論文集は台湾の蔡英文総統と賴清徳副総統によって序文が書かれ、推薦された。また、台湾滞在中、研究対象に関連した複数のインタビューを行い、多くの歴史的な場所を訪れ、これらの内容を博士論文に反映させることを期待する。 総括すると、今年度の研究は順調に進み、予想された成果に到達した。来年度も計画に基づいた史料収集、論文執筆、投稿を継続し、博士論文の完成に向けて効果的に進んでいくことを期待する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度、論文を2本発表した。1本は日本の学術雑誌『歴史学雑誌』に掲載された(査読あり)、もう1本は招待されて台湾の学術論文集に発表した。また、口頭発表を4回行い、そのうち2回は英語で、1回は中国語で、1回は日本語での発表である。 したがって、今年度の研究は順調に進み、予想された成果に到達した。
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今後の研究の推進方策 |
来年度も計画に基づいた史料収集、論文執筆、投稿を継続し、博士論文の完成に向けて効果的に進んでいくことを期待する。
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