研究課題
特別研究員奨励費
抗体による感染防御が時に数十年と持続するのは、抗体産生細胞である形質細胞の一部が骨髄で長期に生存し、抗体を分泌し続けるからである。その生体防御における重要性にもかかわらず、短寿命形質細胞と長寿命形質細胞を識別可能な分子マーカーが存在しなかったために、長寿命形質細胞の研究は進展してこなかった。我々は長寿命形質細胞を特異的に蛍光標識できる遺伝子改変マウスを作製しており、このマウスと光変換タンパク質発現マウスを併用したニッチ解析法を用いて、形質細胞の長寿性を支える細胞や生存因子を同定する。また、得られた因子の制御により、ワクチン効果が持続するかマウスで検証する。