研究課題/領域番号 |
22KJ2151
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補助金の研究課題番号 |
22J12444 (2022)
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 (2023) 補助金 (2022) |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
柳川 恭佑 大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2023年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2022年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | エクソソーム / 老化 / マイクロRNA / オートファジー |
研究開始時の研究の概要 |
オートファジーは真核生物に保存された大規模な細胞内分解系であり、オートファジー関連(ATG)タンパク質が階層的に働く。オートファジーは基質の分解だけではなく、細胞外分泌に関わることが以前より示唆されている。申請者は、老化細胞で発現が上昇してオートファジーを負に制御するRubiconがエクソソーム産生に必要であることを見出した。Rubiconがエクソソーム産生を制御する分子機構の解明と、細胞内分解に加えて分泌を制御することでの生理的な作用を明らかにすることを目指す。
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研究実績の概要 |
細胞は多胞性エンドソーム(MVB)内の腔内膜小胞(ILVs)を細胞間コミュニケーションに重要なエクソソームとして細胞外へ放出する。エクソソーム生合成とオートファジーには関連があることが示唆されているが、その詳細は不明である。我々はオートファジー関連因子に対してエクソソーム産生制御因子のsiRNAスクリーニングを行い、オートファジーの負の制御因子であるRubiconがエクソソーム産生を制御することを見出した。Rubicon相互作用因子解析およびsiRNAスクリーニングからRubiconはWIPIをエンドソームにリクルートすることでエクソソーム産生を促進していることがわかった。WIPIはILV形成を制御するESCRTとRubicon依存的に相互作用し、ESCRTのエンドソームへのリクルートとILV形成に必要であった。またRubiconhはいくつかのモデル生物において加齢依存的に蓄積することが知られており、マウスにおいて加齢依存的に増加するエクソソーム産生に必要であることもわかった。マウスの血清エクソソーム中smallRNAシークエンス解析から、寿命延長経路や細胞老化の関連因子へ結合が予測されるmiRNAが加齢およびRubicon依存的に増加していることを見出した。以上より、Rubiconはエクソソーム生合成を制御しており、加齢関連エクソソームの量と質の決定を行っていることが示唆された。
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