研究課題/領域番号 |
22KJ2153
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補助金の研究課題番号 |
22J12600 (2022)
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 (2023) 補助金 (2022) |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
古野 琴子 大阪大学, 基礎工学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
採択後辞退 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2023年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2022年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 遺伝子送達材料 / ナノファイバー / 西洋わさび由来ペルオキシダーゼ / アデノ随伴ウイルスベクター |
研究開始時の研究の概要 |
家族性拡張型心筋症は心不全や突然死を引き起こす難病指定された遺伝性疾患であり、遺伝子変異を直接修復し、疾病の原因を根本から取り除くゲノム編集を用いた遺伝子治療法が期待されている。遺伝子治療法は多量の治療用遺伝子を病変組織に送達する必要があり、現状の送達方法では免疫応答や病変組織以外への送達が問題となっている。本研究では、遺伝子を担持したナノファイバーを作製し、心臓表面に貼布することで局所的に遺伝子送達を行い、家族性拡張型心筋症の治療技術の開発に取り組む。
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研究実績の概要 |
本研究では、遺伝子治療のための遺伝子送達が可能な遺伝子担持ナノファイバーの開発を目指した。遺伝子担持ナノファイバーとして、①Lipofectamine/plasmid DNA (pDNA) 複合体を担持した西洋わさび由来ペルオキシダーゼ (HRP) 酵素反応により不溶化したgelatinナノファイバー、②アデノ随伴ウイルス (AAV) ベクターを担持したグルタルアルデヒド架橋反応により不溶化したgelatinナノファイバー、③AAVベクターを担持したポリジオキサノン (PDS) ファイバーの開発に取り組んだ。①では、HRP酵素反応を用いてフェノール性水酸基 (Ph基) 修飾gelatin (Gelatin-Ph) ナノファイバーを不溶化し、その後pDNA複合体のナノファイバー表面への担持を試みた。不溶化したGelatin-PhナノファイバーをpDNA複合体を含む溶液に浸漬した後、処理したGelatin-Phナノファイバー上で細胞を培養することで、遺伝子導入やゲノム編集が可能であることを明らかにした。②では、グルタルアルデヒド架橋反応により不溶化したgelatinナノファイバーをウイルスベクターであるAAVベクターを含む溶液に浸漬することで、ナノファイバー表面へのAAVベクターの担持を試みた。処理したナノファイバー上で培養した細胞に対して遺伝子導入が可能であることを確認した。さらに、マウス肝臓での貼布した部位への領域限定的な遺伝子送達が可能であることを明らかにした。③では、縫合糸として利用されている生分解性を持つ高分子であるPDSから作製したPDSファイバーの表面に、②と同様の方法でAAVベクターを担持した。②同様に、培養細胞及びマウス肝臓に加え、マウス心臓での遺伝子導入及びゲノム編集が可能であることを明らかにした。
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現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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