研究課題/領域番号 |
22KJ2173
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補助金の研究課題番号 |
22J14158 (2022)
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 (2023) 補助金 (2022) |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分80030:ジェンダー関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
PRATIPPORNKUL RUENGRIN 大阪大学, 国際公共政策研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2023年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2022年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | child marriage / children's rights / Muslim / southern Thailand / child rights / Thailand / child agency / human rights |
研究開始時の研究の概要 |
Ending all forms of child marriage campaign stereotypes child marriage as girls and old men and underestimates children capability.This research aims to explore children agency in marriage in Thailand’s Deep South, asking what extent social norms intersect with child agency on marriage.
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研究実績の概要 |
本研究は、民族誌的調査、アンケート調査およびインタビュー調査を研究方法として採用しました。現地調査を22年4月から23年1月までしていました。23年5月から10月にかけて現地資料の翻訳作業を行なっており、10月に追加調査をしていました。同年11月から24年3月にかけて次のようなデータを分析しました。Yala県の近年30年間の女性の初結婚年齢に与える要因を明らかにするために、Rural/Urban, Poor/Rich, Religious Makeupそして Married Yearを独立変数にしました。結果としては、(a)15-17歳で初めて結婚した女性と、(b) 30歳未満で初めて結婚した女性の結婚年齢に影響した要因は同じ傾向にありました。一方、(c)15歳未満で初めて結婚した女性は、1990-2004年と2005-2021年の期間別でみても全体的なトレンドは(a)と(b)と違っていました。たとえば、前期で(a)と(b)は、RuralとRichであるほど早く結婚する傾向にあったが、後期でみると、その二つの独立変数は統計的には有意ではなくなりました。どの期間にもRural/Urbanの独立変数と(c)の関係が見られなく、影響しているのはreligious makeupであり、つまりMuslim100%の地域であるほど(c)になる可能性が高いことがわかりました。結果からいえるのは、時代によっては結婚年齢に影響する要因が違っており、18歳未満の人の中でも(a)と(c)に影響する要因は違っています。(a)は18歳以上の大人の結婚のトレンドに似ていることであり、「貧しいほどが早く結婚する」のではなく、「お金持ちであるほど早く結婚する」とトレンドが前期ではみられて、貧困が必ずしも児童婚の原因ではないということが明らかになりました。
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