研究課題/領域番号 |
22KJ2281
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補助金の研究課題番号 |
22J15338 (2022)
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 (2023) 補助金 (2022) |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
渡邊 明寿香 兵庫教育大学, 連合学校教育学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
採択後辞退 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2023年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2022年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | マインドフルネス / 認知行動療法 / PTSD |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,「トラウマ非焦点化技法」であるマインドフルネスと「トラウマ焦点化技法」である認知行動療法という異なる2つの技法の構成要素がPTSD症状に及ぼす影響について,統合的プロセスモデルを用いて明らかにすることである。具体的には,申請者の予備的研究によって,マインドフルネス特性の変化そのものではなく,それによる認知行動的要因の変化によってマインドフルネスに基づく介入の効果が生じる可能性が示されている。そのため,マインドフルネス特性が変化することで,認知行動的要因が変化し,その結果としてPTSD症状が改善するプロセスを想定して検討を行う。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,「トラウマ非焦点化技法」であるマインドフルネスの構成要素(マインドフルな気づきと注意・認知的フュージョン)と「トラウマ焦点化技法」である認知行動療法で介入ターゲットとされてきた認知行動的要因(トラウマに関連する否定的認知・回避的対処)がPTSD症状に及ぼす影響について,統合的プロセスモデルを用いて明らかにすることである。令和4年度においては,マインドフルネスの構成要素が変化することによって,認知行動的要因やPTSD症状が変化することを明らかにするため,実験的検討を実施した。具体的には,広義のトラウマを経験した大学生および大学院生を対象として,マインドフルネストレーニングおよび脱フュージョンエクササイズを実施し,マインドフルネスの構成要素や認知行動的要因,PTSD症状に及ぼす影響を検討した。その結果,マインドフルな気づきと注意の向上や認知的フュージョンの低減がみられたのと同時に,トラウマに関連する否定的認知や回避的対処,PTSD症状の改善が示唆された。以上のことから,マインドフルな気づきと注意が向上したり,認知的フュージョンが低減することによって,トラウマに関連する否定的認知や回避的対処を低減させ,結果的にPTSD症状を改善させる可能性が改めて示唆された。特に,認知的フュージョンを低減させることがPTSD症状の改善に有用であることが示唆されたため,今後は,認知的フュージョンを低減させる臨床上の手続きを確立させることが求められる。
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現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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