研究課題/領域番号 |
22KJ2426
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補助金の研究課題番号 |
22J11135 (2022)
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 (2023) 補助金 (2022) |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
松岡 葵 九州大学, 人文科学府, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2023年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2022年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 日琉諸語 / 心情述語 / 格標示 / マイクロバリエーション / 心情述語文 / 階層性 / 通方言的比較 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日本語諸方言における心情述語文(例:「私が雷が怖い(こと)」)の格フレーム(例:前例でいう【「が」-「が」】)のバリエーションを類型化し、述語の品詞に着目して説明をおこなう。従来、格フレームの研究は動詞述語文を対象としており、非動詞述語文は注目されてこなかった。本研究が対象とする心情述語文は、諸方言において、述語が動詞(「恐れる」)と形容詞(「怖い」)にまたがって生じるため、述語の品詞が格フレームに与える影響とそのパタンを明らかにする重要な言語データとなりうる。本研究は、述語の品詞が格標示に与える影響を、諸方言における心情述語文を具体例として明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究は,日本語諸方言における心情述語文(例:「私は雷が怖い」)の格フレームのバリエーションを類型化し,述語の品詞に着目して説明をおこなうことを目標とする。従来の研究では,格フレームの記述は動詞文を中心におこなわれている。一方で,非動詞述語文の格フレームは注目されておらず,述語の品詞が格フレームに与える影響も不明である。本研究が対象とする心情述語文は,諸方言において,述語が動詞(「恐れる」)と形容詞(「怖い」)にまたがって生じるため,述語の品詞が格フレームに与える影響を明らかにする重要な言語データとなりうる。
最終年度は,前年度までに収集できなかったデータを収集する補完調査をおこなうこと,そして,そのデータを研究成果として論文にまとめることに注力した。この結果,これらの調査および他の研究者からのデータ提供を受けて,計10方言(福島県中通り北部方言,富山県富山市方言,岐阜県恵那方言,山梨県奈良田方言,大阪府岸和田方言,広島県江田島方言,福岡県柳川市方言,宮崎県椎葉村尾前方言,北琉球奄美語笠利方言,南琉球宮古語池間方言)の心情述語文についての網羅的なデータを収集するとともに,沖縄語謝名方言における心情述語文のデータを一部収集できた。得たデータは,2023年2月の学会発表で得たコメントをもとにブラッシュアップし,博士論文のうちの1章としてまとめた。また,調査の過程で得た方言データをもとに,論文を2本執筆し,学会・研究会での発表を1件おこなった。
研究期間全体では,本研究課題および本研究課題を遂行する過程で得た関連する現象についてのデータをもとに,学会・研究会での発表を7件おこない,論文3本を執筆した。
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