炎症部位の酸性pHに応答して、免疫チェックポイント分子を抗原提示細胞表面に修飾し、T細胞を抑制するpH-アゴニストを開発する。また、自己免疫疾患によって生じる慢性炎症選択的に作用するかを明らかにすることを目的とする。酸性pHで膜貫通するpHLIPペプチドとPD-1に結合するタンパク質で構成されたpH-アゴニストを大腸菌によって作製する。作製したpH-アゴニストによって細胞およびモデルマウスを用いて炎症を抑制可能であることを評価する。このpH-アゴニストは現在の自己免疫疾患治療で問題とされる感染症のリスクなしに自己免疫疾患を治療可能であることが期待される。
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