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セレン化銀ナノワイヤを用いたリザバーコンピューティングデバイスの開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 22KJ2493
補助金の研究課題番号 22J12378 (2022)
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分基金 (2023)
補助金 (2022)
応募区分国内
審査区分 小区分29030:応用物理一般関連
研究機関九州工業大学

研究代表者

琴岡 匠  九州工業大学, 大学院生命体工学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2024-03-31
研究課題ステータス 採択後辞退 (2023年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2023年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2022年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードセレン化銀ナノワイヤ / リザバーコンピューティング
研究開始時の研究の概要

近年、人工ニューラルネットワーク(ANN)の技術が発展する中、コンピュータの計算資源が不足し、打開策としてリザバーコンピューティング(RC)というモデルが提案されている。ANNと比較しRCは中間層・出力層のみで重み演算を行うため、少ない計算量で省電力であるという利点をもつ。このモデルの中間層部分は非線形物理系で置換可能であり、プログラミングなしで動作するデバイスの開発が期待される。本研究では、実装を見越してナノ材料系を用いたRCデバイスを作製し、ソフトウェアで用いられる性能指標を応用することで、ハードウェアとしての性能を評価することが目的である。

研究実績の概要

近年、人工知能(AI)の発展と共に、ハードウェアの更なる性能向上が求めれられているが、半導体素子の微細化の限界や物理的実装の困難により、別アプローチによる効率的なハードウェア開発が求められている。打開案として、人間の脳に着目した脳型デバイスが考案されており、複雑なシステムを機能性材料を用いて実装する試みがなされている。中でも、ナノ材料を用いたシステムは省電力で多様な物性特性を利用することができるため注目されている。もし材料を用いた脳型デバイスが実現されれば、人間の脳のようなコンピュータを構築することができ、既存のコンピュータとは異なる新たな計算機の開発が実現される。
本研究では機能性材料であるセレン化銀ナノワイヤ(Ag2SeNW)を用いた、ランダムネットワークデバイスを作製し、人工知能(AI)モデルの一つであるリザバーコンピューティング(RC)への実装を試みる計画である。電気的測定結果からAg2SeNWには電気的に非線形・短期記憶・高次元特性を有していることがわかり、RCモデルに必要な特性を有していることがわかった。波形生成学習や非線形自己回帰モデルの学習・推論などのベンチマークタスクを実施したところ、RCモデルと同様の振る舞いを示すことを確認できた。次に、材料が持つ特性の定量評価タスクを行ったところ、短期記憶・非線形特性の定量評価を行うことに成功した。最後に、6人の話者の音声分類をAg2SeNWを用いたデバイスで行った結果、良好な分類結果を示すことが判明した。また、ソフトウェアRCと比較したところ、同様の学習・分類結果が得られ、学習精度の傾向が類似していることから、内部の計算で同様の振る舞いをしていることが推察される。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 3件)

  • [雑誌論文] Random network device fabricated using Ag2 Se nanowires for data augmentation with binarized convolutional neural network2023

    • 著者名/発表者名
      Takumi Kotooka, Yuichiro Tanaka, Hakaru Tamukoh, Yuki Usami, Hirofumi Tanaka
    • 雑誌名

      Applied Physics Express

      巻: 16 号: 1 ページ: 014002-014002

    • DOI

      10.35848/1882-0786/acae6a

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Performance comparison of Ag2S and Ag2Se nanowire random network devices as physical reservoirs2022

    • 著者名/発表者名
      Takumi Kotooka, Yuki Usami, Hirofumi Tanaka
    • 学会等名
      NANO2022
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Ag2Seナノワイヤランダムネットワークインマテリオリザバーデバイスの音声分類2022

    • 著者名/発表者名
      琴岡匠、Sam Lilak、Adam Z. Stieg、James K. Gimzewski、田中悠一朗、田向権、宇佐美雄生、田中啓文
    • 学会等名
      第83回応用物理学会秋季学術講演会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] Voice Classification of Ag2Se Nanowire Network as Reservoir Device2022

    • 著者名/発表者名
      Takumi Kotooka, Yuichiro Tanaka, Hakaru Tamukoh, Yuki Usami, Hirofumi Tanaka
    • 学会等名
      35nd International Miciroprocesses and Nanotechnology Conference(MNC2022))
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Evaluation reservoir computing device with Ag2Se nanowire network2022

    • 著者名/発表者名
      Takumi Kotooka, Yuki Usami, Hirofumi Tanaka
    • 学会等名
      International Symposium on Neuromorphic AI Hardware
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2022-04-28   更新日: 2024-03-26  

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