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書字動態および生理指標を用いた発達障害児の診断支援システムの開発と行動療法の評価

研究課題

研究課題/領域番号 22KJ2519
補助金の研究課題番号 22J12714 (2022)
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分基金 (2023)
補助金 (2022)
応募区分国内
審査区分 小区分09060:特別支援教育関連
研究機関熊本大学

研究代表者

惠 明子 (2023)  熊本大学, 社会文化科学教育部, 特別研究員(DC2)

特別研究員 惠 明子 (2022)  熊本大学, 社会文化科学教育部, 特別研究員(DC2)
研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2024-03-31
研究課題ステータス 採択後辞退 (2023年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2023年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2022年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード神経発達症 / 書字 / 脳活動
研究開始時の研究の概要

発達障害を背景として、学校生活や社会生活に適応することに困難さを感じ、精神疾患等の二次障害を誘発することが指摘される一方、発達障害が早期に発見され、適切な介入によって社会に適応できるケースもあることが報告されている。発達障害の診断は、行動観察や質問紙によっておこなわれる一方で、客観的な指標は少ない。本研究は、書字動態と書字中の脳機能の変化を捉え、妥当性のある客観的な診断指標をもとに、発達障害の診断支援システムを構築し、発達障害を早期に発見し介入につなげることに貢献するものである。

研究実績の概要

発達障害は、特異な機能障害をきたすために社会的不利益を被る障害概念と有病率の高さから社会的問題として注目されている。しかし、現在の発達障害の診断、重症度および治療効果判定は、明確な生物学的マーカーが確立していないため、日常生活や集団行動等の場面での観察をもとに保護者からの聞き取りや問診および、心理検査を通した主観的な評価に依存し、信頼性に乏しいといった問題がある。
今年度は発達障害の特異性を書字から抽出するためにペンタブレットとfNIRSを用いて定型発達の成人および小児からデータを取得するとともに、神経発達症の診断を得た小児からも書字と書字中のfNIRSデータを取得した。
その結果、書字動態については、小児から成人になるにつれて速度が速くなることが明らかとなった。また、書字中の誤りから回復して書き始めるまでの、ペンの停留時間は小児の方が延長する結果であった。前頭葉の活動を比較した結果としては、小児と比較して、成人では右側の前頭前野の活動が有意に高い結果となり、書字中の前頭葉は成人になると右側に側性化する結果となった。この動的指標の結果と前頭前野の活動の結果から、スムーズに書字は、右前頭前野の活動と関連することが示唆された。また、定型発達の小児と神経発達症の診断を受けた臨床群を比較した結果、臨床群では、書字時の流暢性の指標とした線の長さは定型発達群と有意差は認めなかったが、脳活動では、臨床群が右前頭葉の活動が有意に低い結果であった。このことから、臨床群はパフォーマンスとしては定型発達群と同様であるが、認知的負荷としては、臨床群の方が高い状態であることが推察された。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] 自閉スペクトラム症児における他者評定の相違2023

    • 著者名/発表者名
      小手川 耕平, 坂本 勝哉, 惠 明子, 安村 明
    • 雑誌名

      作業療法

      巻: 42 号: 1 ページ: 52-59

    • DOI

      10.32178/jotr.42.1_52

    • ISSN
      0289-4920, 2434-4419
    • 年月日
      2023-02-15
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] ペンタブレットを用いた仮名単語聴写課題における書字動態の発達的変化と神経発達症傾向との関連性2023

    • 著者名/発表者名
      惠 明子, 鈴木 暁子, 愼 重弼, 安村 明
    • 雑誌名

      認知神経科学

      巻: 23(3.4) ページ: 93-101

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Important Features Selection and Classification of Adult and Child from Handwriting Using Machine Learning Methods2022

    • 著者名/発表者名
      Shin Jungpil、Maniruzzaman Md.、Uchida Yuta、Hasan Md. Al Mehedi、Megumi Akiko、Suzuki Akiko、Yasumura Akira
    • 雑誌名

      Applied Sciences

      巻: 12 号: 10 ページ: 5256-5256

    • DOI

      10.3390/app12105256

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] 発達障害傾向と書字についてのアナログ研究2023

    • 著者名/発表者名
      惠 明子
    • 学会等名
      日本認知心理学会神経心理学部会 第1回対面研究会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 書字動態および書字活動中の前頭葉機能における発達的変化2022

    • 著者名/発表者名
      惠明子, 鈴木暁子, 矢野幸治, 銭雅純, 内田裕太, 愼重弼, 安村明
    • 学会等名
      第64回 日本小児神経学会学術集会 2022年6月2日
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] Cancelation task遂行中の前頭前皮質脳活動と課題成績における加齢に伴う変化2022

    • 著者名/発表者名
      矢野幸治, 鈴木暁子, 銭雅純, 恵明子, 愼重弼, 安村明
    • 学会等名
      第64回 日本小児神経学会学術集会 2022年6月3日
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [産業財産権] 描画によるペンタブレットおよび脳機能計測機を用いた発達障害の診断支援システム2023

    • 発明者名
      安村明 惠明子 愼 重弼
    • 権利者名
      安村明 惠明子 愼 重弼
    • 産業財産権種類
      特許
    • 出願年月日
      2023
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2022-04-28   更新日: 2024-12-25  

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