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生態地理学的アプローチを用いた熱帯果樹ドリアンの収量変動メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22KJ2559
補助金の研究課題番号 22J21299 (2022)
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分基金 (2023)
補助金 (2022)
応募区分国内
審査区分 小区分04010:地理学関連
研究機関東京都立大学

研究代表者

江口 碧  東京都立大学, 都市環境科学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2024年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2023年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2022年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード環境応答 / 降水量 / 収量変動 / 熱帯雨林 / 熱帯果樹 / フェノロジー / マレーシア / ドリアン
研究開始時の研究の概要

熱帯果樹ドリアンの収量には豊凶や地理的な差異がみられることが経験的に知られているが、そのメカニズムは不明である。本研究では、生物の環境応答の地理的な分布を明らかにする生態地理学的アプローチを用いて、ドリアンの収量変動メカニズムに対して東南アジアの熱帯雨林において数年間隔で発生する乾燥と低温が関与しているという仮説を検討する。具体的には、マレーシアを対象に現地調査と文献調査を行い、ドリアン収量の空間的・時間的な特徴を明らかにするほか、それらの収量変動に影響を与える乾燥と低温の強度や時期を特定することで、収量変動を説明するモデルの構築を試みる。

研究実績の概要

果物の王様と呼ばれている熱帯果樹ドリアンの収量には豊凶や地理的な差異がみられることが経験的に知られているが、そのメカニズムには不明な点が多い。本研究では、ドリアンの収量変動メカニズムに対して東南アジアの熱帯雨林において数年間隔で発生する乾燥と低温が関与しているという仮説を検討するため、以下の3項目を目的としている。(ⅰ)現地調査を通じてマレーシアのドリアン農園における月ごと、品種ごとの収量を明らかにする、(ⅱ)ドリアン収量の空間的・時間的な特徴を明らかにする、(ⅲ)収量変動に影響を与える乾燥・低温の強度、時期を特定し、ドリアンの収量変動を説明するモデルを構築する。1年目である2022年度は調査地を決定し現地調査を開始した。2年目である2023年度は目的(ⅰ)(ⅱ)に取り組んだ。(ⅰ)について、2023年1月から現在までドリアン110本について花芽分化から果実の成熟までの様子をデイリーベースで観察し、収量に直接関係する花芽・花・ 果実の相対値の推移を記録している。現在までに4回の開花イベント(2023年2月、4月、12月、2024年3月)と1回の収穫(2023年6月)が観察され、15日程度の乾燥ストレスが花芽誘導のトリガーとなっている可能性が示唆された。また、開花・結実の規模がイベントによって異なること、収穫につながらない開花がおこっていることが明らかになった。今後、イベントごとの規模の違いや、個体レベルでの結実密度の違いに着目し、低温・乾燥条件との関係について明らかにする。また(ⅱ)について、現地調査とは別にマレーシア農業省が公開している果樹統計データを用いた、半島マレーシアにおけるドリアン収量の時間・空間的な変動性と降水量が与える影響についての成果を投稿中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

デイリーベースの現地調査により4回の開花イベント、個体ごとの開花日や結実の規模、収穫量の記録を行った。その結果、花芽誘導のトリガーとなる乾燥条件が明らかとなり、この成果について論文を執筆中である。また、統計データを用いて半島マレーシアのドリアン収量の時間・空間的な変動性を明らかにした論文を投稿中である。

今後の研究の推進方策

現地調査を継続し、開花日、開花・結実の相対的な量、収量を記録する。収穫期による結実個体数の違いや、個体レベルでの結実密度の違いに着目し、低温・乾燥条件との関係について明らかにし、ドリアンの収量変動を説明するモデルを構築する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (1件)

  • [国際共同研究] マレーシア工科大学(マレーシア)

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-28   更新日: 2024-12-25  

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