研究課題/領域番号 |
22KJ2639
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補助金の研究課題番号 |
21J00181 (2021-2022)
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 (2023) 補助金 (2021-2022) |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
梅田 径 青山学院大学, 文学部, 研究員
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研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 小山田与清 / 松屋棟梁集 / 索引 / 蔵書 / 書誌学 / 和学 / 国学 / 彰考館文庫 / 国際学会 / 和歌 / 谷崎潤一郎 |
研究開始時の研究の概要 |
水戸彰考館に寄贈された小山田与清旧蔵書の全体像の把握と、それによる考証随筆の利用実態を明らかにする。国文学研究資料館に蔵されるマイクロフィルム全点の調査を行い、与清の蔵書構成全体と、江戸時代後期和学の研究水準の実相と、「索引」の利用による学知のパラダイムシフトの様相を明らかにする試みである。
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研究実績の概要 |
研究が大きく進展したとは言いがたい。しかし、小山田与清の旧蔵書の研究が概ね終わり、次に旧蔵書を受け継いだ門弟たちの研究の必要性が見えてきた。おもに早稲田大学蔵『松屋棟梁集』と、東京都立図書館蔵『松屋棟梁集』の比較によって、死後に編纂を企図して弟子に歌稿を託した与清の遺族たちの状況が浮かび上がってきた。小山田与清の没後の状況についてはほとんど何も分かっていなかったが、西野宣明『松禹日記』など、与清没後も蔵書の利用が盛んになされていたことが判明するなど、当初の予定とは異なる形ではあるが研究の進展が認められたと言えるだろう。与清蔵書の研究においては早稲田大学に現存する草稿類の研究が必要である。それらの研究が進展したことには大きな意味がある。同時に、与清の考証だけではなく文藝活動、特に和歌に関わる研究は、蔵書利用や門弟への意識と合わせて重要なテーマであるといえよう。早稲田大学蔵『松屋棟梁集』には辞世の歌題をもつ歌が複数あり、晩年の体調不良にも関わらず歌をよみつづけていた。この熱意と与清の考証との接点との研究が今後の課題である。本研究によって、国際学会発表1報、国内学会1報、公開ワークショップ1回、論文1報の成果をあげることができた。
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