• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

シナプス外に存在する GABA 受容体における生物学的意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22KJ2644
補助金の研究課題番号 22J22498 (2022)
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分基金 (2023)
補助金 (2022)
応募区分国内
審査区分 小区分46010:神経科学一般関連
研究機関青山学院大学

研究代表者

貞光 謙一郎  青山学院大学, 理工学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2024年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2023年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2022年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードGABA / glycine / GABA(A)受容体 / glycine受容体 / 抑制性シナプス伝達 / ゼブラフィッシュ
研究開始時の研究の概要

GABA受容体(GABAR)は抑制性神経伝達を担い、受容体開口特性はsubunitの組成で異なることが知られている。これまでにGABARは開口特性ごとにシナプス内外を棲み分けて局在する可能性を見出している。
成長期のマウスの聴覚シナプスでGABARが同じ抑制性伝達を担うglycine受容体と同一神経細胞で共発現することから、両受容体subunitから成るhybrid受容体が形成され、シナプス内外で機能する可能性が示唆される。本研究ではGABAにもglycineにも応答し機能するhybrid受容体を解析することで、シナプス内外のGABARの役割の解明を目指す。

研究実績の概要

GABAR subunitとGlyR subunitから成るhybrid受容体が存在し、GABAとglycineそれぞれに応答するかを明らかにするために研究を進めた。昨年度、GABARb3とGABARg2の組み合わせがhetero五量体を形成し、GABA暴露により開口することを新たに明らかにした。そのため、GABARb3とGABARg2 とGlyRa1を含むcRNAのインジェクションでは、五量体を形成しうるsubunitの組み合わせが複数存在するため、実際に卵母細胞膜表面上にどの組み合わせが形成しているか分からない。hybrid受容体の形成を確認するためには、既知の組み合わせによる五量体の発現を抑止する必要がある。そこで、GABARb3とGABARg2のhetero五量体発現抑止及び、GlyRa1のhomo五量体発現抑止のため、GABARb3とGlyRa1、GABARb3と GABARg2 のsubunitを連結させたconcatemerをクローニングした。Concatemerを使う過去の研究では、リンカーの長さを合成時に複数条件検討しており、本研究でもリンカーの長さを13, 18, 24, 27 にデザインした。そのうち、GABARb3-(18)-GABARg2 と GlyRa1、GABARg2-(18)-GABARa3 と GlyRa1 の組み合わせで共発現させ、それぞれに GABA を曝露させた結果、 GABARb3-(18)-GABARg2 と GlyRa1 の共発現と GABARg2-(18)-GABARb3 と GlyRa1 の共発現の両方で電流値を測定できた。GABARb3-(18)-GABARg2 と GABARg2-(18)-GABARb3 を単独で発現させた際にも GlyRa1 homo でもGABA暴露による電流値は測定されなかったため、GABARb3-(18)-GABARg2 と GABARg2-(18)-GABARb3 は GlyRa1 との共発現で五量体を形成し、GABAで機能することが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

もともと予定していた研究を遂行する中で、実験結果が得られている。

今後の研究の推進方策

次年度も引き続き、研究計画通りに研究を遂行する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Establishment of a zebrafish inbred strain, M-AB, capable of regular breeding and genetic manipulation2024

    • 著者名/発表者名
      Sadamitsu Kenichiro、Velilla Fabien、Shinya Minori、Kashima Makoto、Imai Yukiko、Kawasaki Toshihiro、Watai Kenta、Hosaka Miho、Hirata Hiromi、Sakai Noriyoshi
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 14 号: 1 ページ: 1-11

    • DOI

      10.1038/s41598-024-57699-3

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] ゼブラフィッシュ近交系 M-AB の樹立と全ゲノム解析2023

    • 著者名/発表者名
      貞光 謙一郎、新屋 みのり、鹿島 誠、酒井 則良、平田 普三
    • 学会等名
      日本生化学大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Wild-type lines and new inbred strains of zebrafish evaluated by whole genome sequencing2022

    • 著者名/発表者名
      Sadamitsu, K., Kashima, M., Shinya, M., Ashida, H., Ishioka, A., Nakayama, S., Nakayama, R., Okamoto, H., Sakai, N. and Hirata, H.
    • 学会等名
      第28回 小型魚類研究会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 全ゲノムシーケンスを用いたゼブラフィッシュ野生型系統の多様性評価2022

    • 著者名/発表者名
      貞光 謙一郎, 鹿島 誠, 石岡 亜季子, 中山 里実, 中山 涼子, 岡本 仁, 平田 普三
    • 学会等名
      第8回 ゼブラフィッシュ・メダカ創薬研究会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

URL: 

公開日: 2022-04-28   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi