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フランコプロヴァンス語の再活性化における言語使用についての包括的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22KJ2749
補助金の研究課題番号 21J00775 (2021-2022)
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分基金 (2023)
補助金 (2021-2022)
応募区分国内
審査区分 小区分02060:言語学関連
研究機関上智大学

研究代表者

佐野 彩 (2021, 2023)  上智大学, 外国語学部, 特別研究員(PD)

特別研究員 佐野 彩 (2022)  上智大学, 外国語学部, 特別研究員(PD)
研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードフランコプロヴァンス語 / 言語再活性化 / 言語使用 / ブレス地方 / ポストヴァナキュラー / 文化遺産化 / 地域性 / 言語境界意識 / フランス / 言語シフト / 二言語使用
研究開始時の研究の概要

本研究はフランス、イタリア、スイスにまたがる地域のロマンス系言語であるフランコプロヴァンス語を対象に、日常のコミュニケーションでの使用が非常に限られるようになった厳しい状況にある言語の再活性化について研究するものである。特にフランスのブレス地方に焦点を当ててフランコプロヴァンス語の使用を包括的に調査し、言語意識との関係を踏まえて、言語使用・言語意識の両面で曖昧模糊とした言語の在りかたを描き出すことで、言語再活性化の対象となる「言語」という概念を問い直すことをめざす。

研究実績の概要

本研究は、フランス、イタリア、スイスにまたがる地域の言語であるフランコプロヴァンス語の再活性化について、特にフランスのブレス地方に焦点を当てて言語使用を包括的に調査し、言語意識との関係から考察するものである。2023年度は主に、2度のフィールドワークとその準備、収集したデータの検討を行ったほか、学会等での口頭発表と論文執筆を行った。
フィールドワークでは、言語文化団体に所属する話者へのインタビューと言語文化団体の活動の参与観察を実施した。具体的には、2022年度から継続して、話者の言語使用と言語意識、言語文化団体の活動、地域におけるフランコプロヴァンス語の使用、地域フランス語を介したフランコプロヴァンス語の継承等について調査した。フランコプロヴァンス語は概して、日常のコミュニケーション言語としては用いられなくなったポストヴァナキュラー的状況にあるものの、店名などでの単語の使用から、挨拶などの短い表現、そして話者によっては日常的に会話で用いる言語の一つとして使われていた。また、文化遺産的な価値は付与されるものの、過去と結びつく言語の“痕跡”ともみなされ得る語彙集などの出版物がどのように使用されているかという点にも着目した。
一方、言語文化団体以外の組織等におけるフランコプロヴァンス語の使用と位置づけについても調査を行った。ローカル・ラジオ局、博物館、文化遺産関連団体、フランコプロヴァンス語を店名とする店舗などであり、フランコプロヴァンス語は地域の文化的遺産の一部、あるいは地域性を表すものとみなされているが、地方や国の境界を越える言語であるという側面は調査ではあまり重視あるいは意識されていなかった。なお、比較のためにフランスのフランコプロヴァンス語圏のほかの地域でも短期の調査を行った。
データを分析・考察した結果は、2024年度以降に予定している口頭発表や論文等により、公表していく。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2024 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件)

  • [雑誌論文] ブレス地方におけるフランコプロヴァンス語の再活性化2023

    • 著者名/発表者名
      佐野彩
    • 雑誌名

      ロマンス語研究

      巻: 56 ページ: 31-46

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Revitalisation du francoprovencal et conscience linguistique dans l'aire francoprovencale francaise2021

    • 著者名/発表者名
      SANO, Aya
    • 雑誌名

      Nouvelles du Centre d'etudes francoprovencales "Rene Willien"

      巻: 78 ページ: 55-71

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] フランコプロヴァンス語の言語状況と再活性化――フランスの地域を中心に2024

    • 著者名/発表者名
      佐野彩
    • 学会等名
      日本フランス語教育学会2024年度大会 Table ronde 1「日本とヨーロッパにおける少数言語の各現状と共通の課題」
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] Sensibilisation au francoprovencal bressan par le biais des reseaux sociaux. Un exemple : "Patoua Couiz"2024

    • 著者名/発表者名
      SANO, Aya
    • 学会等名
      Le francoprovencal : des origines a aujourd’hui. Materiaux pour l’histoire du francoprovencal et pour sa transmission (Institut Pierre Gardette - Universite Catholique de Lyon)
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 「フランコプロヴァンス語」は存在するか――フランス・イタリア・スイスの国境を越える言語の再活性化と言語意識:フランスの地域を中心に2023

    • 著者名/発表者名
      佐野彩
    • 学会等名
      第94回多言語社会研究会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] フランスのブレス地方におけるフランコプロヴァンス語――言語シフト、言語使用状況、言語再活性化2023

    • 著者名/発表者名
      佐野彩
    • 学会等名
      上智大学言語学会第37回大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] フランコプロヴァンス語圏のブレス地方における「パトワ」の再活性化2022

    • 著者名/発表者名
      佐野彩
    • 学会等名
      日本ロマンス語学会第60回大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書 2021 実績報告書

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公開日: 2021-05-27   更新日: 2024-12-25  

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