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平安時代後期における邪鬼の彫刻史上の位置付け-特異な造形表現をめぐって-

研究課題

研究課題/領域番号 22KJ2759
補助金の研究課題番号 21J00434 (2021-2022)
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分基金 (2023)
補助金 (2021-2022)
応募区分国内
審査区分 小区分01060:美術史関連
研究機関成城大学

研究代表者

山田 美季 (2021, 2023)  成城大学, 文学研究科, 特別研究員(PD)

特別研究員 山田 美季 (2022)  成城大学, 文学研究科, 特別研究員(PD)
研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード邪鬼 / 日本彫刻史 / 『七大寺日記』『七大寺巡私記』
研究開始時の研究の概要

平安時代後期の邪鬼に焦点を定めて検討し、日本彫刻史上に位置付ける。この時代の邪鬼は、四天王護国信仰との密接な関わりと共に展開した奈良時代・平安時代前期の邪鬼、またこれら古典の再評価がみられた鎌倉時代の邪鬼とは異なる展開が見込まれる。そこで本研究では、邪鬼の歴史において空白地帯である平安時代後期の実態を明らかにすることを目指している。白水阿弥陀堂二天像および邪鬼は、この問題に関わる重要な作例の一つであることから、調査を行い、内部構造や技法の理解を進めることで、美術史学的アプローチか得られた知見を実証的に検証する。

研究実績の概要

該当年度は、前年度において課題とした白水阿弥陀堂二天王像および邪鬼について、調査および3D計測、模刻制作を依頼を計画していた。従来から彫刻史の位置付けについて議論され、現在でも検討の余地を多くのこす白水阿弥陀堂二天王像について、邪鬼観点から、制作年代や仏師系統について研究を進める予定であった。しかしながら現地での調査が叶わなかったことなどにより当初予定していた内容を当初の予定通り十分に遂行することが叶わなかった。
しかしながら、修理報告書を取り寄せるなどして、現状可能な限りで構造などの理解に努めた。白水阿弥陀堂二天王像に採用される邪鬼の図像は、鎌倉時代以降に盛んに造像された大仏殿様の四天王像のうち、13世紀後半の作例に顕著に認められる図像でもある。本年度より3カ年、大仏殿様四天王像をテーマにRPDが決定しており、未解決の課題についても、また異なる観点から引き続き研究を進めることができると考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

年度途中に病気が発覚し手術などを行なったため、予定通り研究を遂行することが困難であったため。

今後の研究の推進方策

白水阿弥陀堂二天王像については現地での調査が困難であることが予想されるが、本作の図像は鎌倉時代に多く製作された大仏殿様四天王像群の図像に採用されることを注目している。今後は本視点から未解決の課題に取り組みたい。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 『七大寺日記』・『七大寺巡礼私記』所収の邪鬼の記事とその造形について2022

    • 著者名/発表者名
      山田美季
    • 雑誌名

      駒沢大学文化

      巻: 40 ページ: 37-67

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 和歌山・慈尊院四天王像と邪鬼ー大仏殿様邪鬼の定型と改変の視点からー2022

    • 著者名/発表者名
      山田美季
    • 学会等名
      美術史学会 東支部1月例会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2021-05-27   更新日: 2024-12-25  

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