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信頼の個性を生み出す分子メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22KJ2764
補助金の研究課題番号 22J12618 (2022)
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分基金 (2023)
補助金 (2022)
応募区分国内
審査区分 小区分10010:社会心理学関連
研究機関玉川大学

研究代表者

寿 秋露  玉川大学, 脳科学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2024-03-31
研究課題ステータス 採択後辞退 (2023年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2023年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2022年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード信頼 / オキシトシン / 一般的信頼 / 用心深さ / 扁桃体 / 脳機能 / オキシトシン受容体遺伝子 / 関係流動性
研究開始時の研究の概要

本研究の目的はオキシトシン受容体遺伝子(OXTR)のDNAメチル化を調べることで、社会的環境の違いによって一般的信頼の個性が創出される過程の背後にある生物学的なメカニズムを明らかにすることにある。20代から60代までの成人参加者を対象に関係流動性、一般的信頼及びDNA解析のための唾液を収集することで、関係流動性が一般的信頼に与える影響についてOXTRのメチル化が媒介効果を持つかどうかを検討する。

研究実績の概要

本研究は一般成人を対象に、信頼の個性を生み出す分子レベルのメカニズムを解明するために研究を行った。本研究は信頼行動に影響することが証明されたオキシトシンに注目した。唾液からオキシトシン濃度を測定し、山岸信頼理論による信頼を構成した2因子の関係を調べた結果、唾液中オキシトシンは一般他者の善良さに対する信念である一般的信頼ではなく、裏切られるリスクがある状況での用心深さのみと関係することがわかった。具体的に、唾液中オキシトシン濃度が高いほど用心深さが高いことが明らかにした。またオキシトシンと用心深さの関係の脳構造の媒介効果を調べたところ、オキシトシン濃度と扁桃体の関係性の性差を発見した。男性において唾液中オキシトシン濃度が高いほど扁桃体の体積が大きく、女性は逆に濃度が高いほど扁桃体の体積が小さくなることを明らかにした。さらに、脳機能の媒介効果を調べた結果、楔前部の次数中心性が唾液中オキシトシン濃度と信頼の一部である用心深さの関係において媒介効果を持っていることがわかった。また、社会環境が信頼の個性に与える影響を調べるために、オンライン調査で日本国内の20の県庁所在地に住んでいる約2000名の一般成人を対象に分析を行なった。結果は社会環境の指標である関係流動性が高いところに住んでいる人ほど一般的信頼が高くなる傾向があった。そこで社会環境が信頼に対する影響を解析するために本研究はOXTR(オキシトシン受容体遺伝子)のメチル化に注目した。OXTRと向社会行動の分析により、向社会行動の意思決定時間が短い人ではOXTRのメチル化と向社会行動が関連するが、向社会行動の意思決定時間が長い人ではOXTRのメチル化と向社会行動の関連が見られないことを明らかにした。この後、関係流動性と信頼の関係においてオキシトシン受容体遺伝子のメチル化が媒介するかどうかを分析する予定である。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Association between salivary oxytocin levels and the amygdala and hippocampal volumes2022

    • 著者名/発表者名
      Shou Qiulu、Yamada Junko、Nishina Kuniyuki、Matsunaga Masahiro、Matsuda Tetsuya、Takagishi Haruto
    • 雑誌名

      Brain Structure and Function

      巻: 227 号: 7 ページ: 2503-2511

    • DOI

      10.1007/s00429-022-02543-5

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Is oxytocin a trust hormone? Salivary oxytocin is associated with caution but not with general trust2022

    • 著者名/発表者名
      Shou Qiulu、Yamada Junko、Nishina Kuniyuki、Matsunaga Masahiro、Kiyonari Toko、Takagishi Haruto
    • 雑誌名

      PLOS ONE

      巻: 17 号: 5 ページ: 0267988-0267988

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0267988

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] オキシトシンと用心深さの関連を媒介する安静時機能結合:グラフ理論による検討2023

    • 著者名/発表者名
      寿 秋露, 山田順子, 仁科国之, 松永昌宏, 清成透子, 松田哲也, 高岸治人
    • 学会等名
      第25回日本ヒト脳機能マッピング学会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] オキシトシン受容体遺伝子のメチル化と向社会行動の関連2022

    • 著者名/発表者名
      寿 秋露, 仁科国之, 佐々木哲彦, 村山美穂, 高岸治人
    • 学会等名
      日本社会心理学会第 63 大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2022-04-28   更新日: 2024-03-26  

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