研究課題/領域番号 |
22KJ2808
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補助金の研究課題番号 |
22J12396 (2022)
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 (2023) 補助金 (2022) |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分61040:ソフトコンピューティング関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
對馬 帆南 東京理科大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2023年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
2022年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | バイクシェアリングシステム / 組合せ最適化 / 点過程 / 複雑ネットワーク |
研究開始時の研究の概要 |
好きな場所で自転車を乗り降りすることができるバイクシェアリングシステム(BSS)が近年,注目されている.しかし,自転車が一方向ばかりに利用されてしまうと自転車を借りることができないポート,返却できないポートが発生する.この問題を解決するため本研究では実際のBSSの利用履歴情報の解析を行い,得られた知見に基づいて動的な自転車再配置問題に対する高性能な解法を開発することを目指す.
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研究実績の概要 |
申請者は,従来の公共交通機関よりも利便性が高いと注目されているバイクシェアリングシステム(BSS)で発生する自転車の過不足問題を解決するための研究を行った.本研究課題では,実際のBSSの利用履歴情報の解析結果を使用し,動的な自転車再配置問題に対する高性能な解法を開発することを目的としている. 採用1年目は公開されているBSSの利用履歴情報を使用し,自転車の貸出・返却のタイミングをイベントの発生とした点過程としての解析を行い,BSSの自転車の貸出・返却のパターンの調査を行った.数値実験の結果,自転車の貸出・返却のタイミングのパターンは規則的ではないことを明らかにした.さらに,貸出された自転車がどのポートに返却されるのかを複雑ネットワーク理論の観点から解析し,BSSにおける自転車の移動パターンを定量的に評価した結果,自転車の移動パターンは都市によって異なることを明らかにした. 採用2年目は,再配置作業中にも各ポートの自転車台数が変化する動的な自転車再配置問題の取り組みへと繋げるため,実際の自転車のポート配置データを用いた静的な自転車再配置問題に対する発見的解法の開発にも取り組んだ.静的なBSSの自転車再配置問題は近年盛んに研究が行われており,再配置作業の制約条件も様々である.我々が提案した手法では自転車回収車の制限時間,各ポートでの作業時間を設定した条件下でも複数の回収車の作業量の分散が小さい巡回経路が構築できることを明らかにした.
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