研究課題/領域番号 |
22KJ2851
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補助金の研究課題番号 |
22J00700 (2022)
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 (2023) 補助金 (2022) |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
堀越 耀介 明治大学, 研究・知財戦略機構, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 哲学プラクティス / 子どもとする哲学(P4C) / 哲学対話 / 教育哲学 / 哲学教育 / 教育学 / 哲学 / 子どもとする哲学 / P4C / シティズンシップ教育 / ジョン・デューイ |
研究開始時の研究の概要 |
申請者の研究は「子どもとする哲学(P4C)」と呼ばれる教育手法にかんするものであり、それを従来とは異なる仕方で発展的に学校教育の中に位置づけることを目的とする。より具体的には以下の3点を指摘する。 第一に、道徳教育およびシティズンシップ教育の文脈でP4Cの果たす役割について、「道徳」や「市民」概念に着目して理論的な分析を行うこと。第二に、正課の教科学習外における実践や、子どもだけでなく教師の変容に着目するといった、従来のP4Cの枠組を超えて発展させること。第三に、英米・欧州圏での実践やフィールドワーク、及び研究者間の議論を通して、理論的な研究成果を実践的に検証すること。以上の三点である。
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研究実績の概要 |
本年度は、「子どもとする哲学(P4C)」の学校への発展的実装に向けた研究として、以下の研究を行い、その成果を論文や学会・科研発表として発表した。 まず、「学校教育やビジネス領域における哲学対話/哲学プラクティスの展開――哲学的な営みは、いかにしてアカデミアの外で活用されうるか?」(堀越耀介『哲学論集』 1(52) 39-60 2023年10月)と題した論文を発表し、様々な学校教育におけるP4C実践の方法や意義について明らかにした。 次に、「哲学対話(P4C)を通じた包括的セクシュアリティ教育の試み」(柏木睦月, 堀越耀介『哲学プラクティスと当事者研究の融合:マイノリティ当事者のための対話と支援の考察』 1(1) 145-168 2024年3月)と題した論文を発表した。昨今その必要性が主張されているセクシュアリティ教育において哲学対話を持ちいることで、知識教授のみならず、性に関する価値観や理解について考え対話することを取り入れる重要性について論じた。また、関連して、 「哲学対話を用いた授業における「性の多様性」に関する意識変化」(柏木睦月, 岡山睦美, 中澤理恵, 堀越耀介 日本学校保健学会第69回学術大会 2023年11月11日)と題する発表を行った。 ぞして、「子どもとする哲学(P4C)における主体性の問題をめぐって―G. ビースタがつきつけたこと」(堀越耀介 G.ビースタの P4C 批判とその行方――哲学プラクティスの現在への一視角 2023年7月27日 科研(基盤 B) 哲学プラクティスと当事者研究の融合:マイノリティ当事者のための対話と支援の考察(代表:神戸大学 稲原美苗)と題した学会発表を行った。昨今、P4C研究において注目されているG, ビースタの理論を批判的に研究することで、その問題点について考え、それをどのように実践に活かしていくべきかについて研究した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
意識的に研究成果をアウトプットする機会を作るなどして、順調に研究成果を出すことができている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、当初の研究計画通り、国内の教育機関・研究機関での哲学対話・子どもとする哲学(P4C)の実践を引き続き行っていく。また、理論研究については、引き続き特別研究員の受け入れ機関である明治大学にて遂行することで研究計画を推進したい。
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