研究課題/領域番号 |
22KJ2875
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補助金の研究課題番号 |
21J01224 (2021-2022)
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 (2023) 補助金 (2021-2022) |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
齊藤 俊樹 早稲田大学, 理工学術院, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 非人間化 / 感情 / 道徳基盤 / 社会的認知 / 対人認知 / 道徳 / 印象形成 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、非人間化のメカニズムを解明することを目的とする。非人間化とは、人を人以下の存在として捉え扱うことであり、広く一般に認められる現象である。 これまで非人間化を引き起こす要因として感情の関わりが指摘されているが、どの感情が非人間化に関わるのかについての詳細な検討はない。非人間化に伴う感情生起は自動的・潜在的に起きていることが想定されるた め、生理反応計測により非人間化に伴う感情を詳細に検証する。さらに、行動に焦点を当て、非人間化に伴う感情と行動の関係を明らかにする。特に、非人間化に伴う感情と攻撃行動の関係、非人間化に伴う感情と顔情報処理の関係を検討する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は非人間化のメカニズムを解明することである。非人間化とは、人を人以下の存在として捉え扱うことである。非人間化は、広く一般に認められる現象であり、他者への共感を阻害し、攻撃を促すため、メカニズムの解明は非常に重要である。 最終年度では、これまでに示された非道徳的行動と非人間化の関係について、非人間化の二つの形態(動物化・機械化)に焦点を当てた追加実験を行った。その結果、非道徳的行動をとった人物は、その行動がどの道徳基盤に反するかに関わらず動物化されやすかった。しかし、機械化の場合は、非道徳的行動がどの道徳基盤に反するかに応じてその程度が異なることが明らかとなった。これまでの一連の研究成果は、非人間化の形態によって生起要因が異なることを示すものであり、非人間化の生起メカニズムの解明に寄与すると考えられる。なお、最終年度の研究成果は、国内学会(日本社会心理学会)において発表され、現在、国際誌において査読審査中である。上記の研究に加え、自己に対する非人間化(自己モノ化)と感情認識能力との関連を検討した研究も行っており、国際誌への投稿準備中である。 なお、研究期間を全体を通して複数の研究を行い、それぞれで成果を得た。例えば、年齢を理由とした偏見や差別(エイジズム)による人間らしさの知覚への影響についての研究や、人間らしさの知覚に関連する脳活動についての研究、マスクによる感情認知への影響の文化差の研究、さらに、気候変動対策を促すための心理的介入方法について検討した国際的な共同研究などを行なった。これらの成果は、Emotion、Science Advances、Japanese Psychological Researchなどの国際誌に採択された。
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