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米軍占領期東アジアのラジオドキュメンタリー比較研究-音声と番組指導に着目して

研究課題

研究課題/領域番号 22KJ2904
補助金の研究課題番号 22J00167 (2022)
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分基金 (2023)
補助金 (2022)
応募区分国内
審査区分 小区分08010:社会学関連
研究機関早稲田大学

研究代表者

松本 章伸 (2023)  早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 特別研究員(CPD)

特別研究員 松本 章伸 (2022)  早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 特別研究員(PD)
研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2026年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2025年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード米軍占領期 / メディア政策 / メディア史 / 番組研究 / ラジオ / ドキュメンタリー / 番組制作
研究開始時の研究の概要

本研究は、米軍の東アジアにおけるメディア政策に対する歴史的な検討を軸に据え、ラジオドキュメンタリー番組の音声の表現形式の分析と占領政策を実現するために米軍が用いた放送局員への番組指導の方法を実証的に捉えることにより、米軍の情報伝達の手法を明らかにすることを可能にするものである。具体的には、日本本土・沖縄・大韓民国建国前の北緯38度以南の朝鮮半島(南朝鮮)の3つの地域において米軍が実施したメディア政策について比較検証を行うために、番組研究とメディア史研究を架橋し、戦前の米国のラジオドキュメンタリー史と接続させて検討を行う。

研究実績の概要

本該当年度において、以下2点について注力した。
(1)2023年4月から7月末:日本本土と沖縄の調査に集中した。具体的には、国立国会図書館、沖縄県立図書館、沖縄公文書館などにおける米軍占領関係資料の調査である。また、米軍占領下の放送政策を放送従事者として経験した調査協力者への聞き取りを行った。またこれまで収集した資料の整理と分析を通じて、米軍占領下における日本本土と沖縄の放送政策の類似性や差異性が浮き彫りになってきた。これまでの研究実施内容と成果を振り返り、今後の計画の見直しを行うことを通じて、補助事業期間中の研究スケジュールや方法について再検討した。
(2)2023年8月から2024年3月:国際競争力強化研究員(CPD)の主要渡航期間として、米国ハーバード大学ライシャワー日本研究所に客員研究員として滞在し(報告時点継続中)、以下の3点について成果を得ることができた。①ライシャワー日本研究所および他の研究機関が開催する研究会に積極的に参加し、研究者との交流を通じて、報告者が取り組んでいる研究分野を越えた学際的な知見に触れ、自らの研究を捉え直す機会を設けることができた。②東アジア研究やメディアスタディーズ研究、米軍占領期に取り組む研究者との定期的な研究状況の報告を通じて、本研究課題を深化させるためのヒントを得た。③本研究分野に関する米国で資料調査に専念した。具体的には、滞在先の大学および、米国国立公文書館における占領関係資料の調査である。新たに収集した資料は、これまで行ってきた資料調査のうえに積み重ねることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

日本学術振興会国際競争力強化研究員(CPD)として、2023年8月より開始した主要渡航先(米国ハーバード大学ライシャワー日本研究所)における経験は、本研究課題を大きく後押ししてくれている。日本研究のみならず、東アジア研究に取り組む研究者が集う場所に身を置き、日常的に知的興味関心に触れる機会を得たことは、報告者の世界観と視点を大きく開いてくれた。

今後の研究の推進方策

米国において継続的に①本研究課題を遂行するための資料調査と聞き取り調査を継続し、②現在構築中の研究者とのネットワークを通じて得た知見をもとに、研究課題を遂行することを目指している。そのためにも、まずは2023年度に取り組んだ研究成果を国際学会で発表し、執筆の準備を積み重ねていく計画である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 学会発表 (7件) (うち招待講演 2件)

  • [学会発表] ハーバード大学ライシャワー日本研究所での研究報告ー映像を用いた米軍占領期の聞き取り調査とアーカイブ構築の実践と模索2024

    • 著者名/発表者名
      松本章伸
    • 学会等名
      大阪大学第4回オーラルヒストリー・アーカイブ・プロジェクト研究会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 米軍占領下における地域を越えたラジオ番組制作実践の研究2023

    • 著者名/発表者名
      松本章伸
    • 学会等名
      早稲田大学伊藤守ゼミ
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 公共放送局の”憂鬱”ー「新しい」テレビドキュメンタリーの模索とその分析2022

    • 著者名/発表者名
      松本章伸
    • 学会等名
      NHK番組アーカイブス学術利用トライアル研究発表会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 映像と地理情報を用いた米軍占領下・ラジオ番組制作者への聞き取り実践2022

    • 著者名/発表者名
      松本章伸
    • 学会等名
      大阪大学総合図書館大学院人文学研究科日本学研究室「学園祭でコロナ禍の声を聞く@まちかね祭」
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] アメリカから持ち込まれた持ち込まれたラジオ番組の誕生ー元CIEラジオ課スタッフの背景と指導法を検討するー2022

    • 著者名/発表者名
      松本章伸
    • 学会等名
      メディア史研究会第325回月例報告会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 日本のテレビドキュメンタリーは占領期に生まれた2022

    • 著者名/発表者名
      松本章伸
    • 学会等名
      大阪大学総合図書館全学教育推進機構「学問の扉」
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 米軍統治下沖縄のラジオが伝えた多様な「声」2022

    • 著者名/発表者名
      松本章伸
    • 学会等名
      日本平和学会2022年春季研究大会環境・平和分科会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2022-04-28   更新日: 2024-12-25  

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