研究課題/領域番号 |
22KJ2966
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補助金の研究課題番号 |
22J15002 (2022)
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 (2023) 補助金 (2022) |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分43040:生物物理学関連
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
桑田 巧 創価大学, 理工学研究科, 研究員
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研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2023年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2022年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | PCBP1 |
研究開始時の研究の概要 |
遊離状態のFe2+は細胞毒性を持つ為、鉄貯蔵蛋白質フェリチン(Ftn)がFe3+に酸化し、フェリチン内腔に貯蔵される。細胞内で効率的に鉄をFtnに貯蔵する為に、Ftnへ鉄を輸送する機能を持つ蛋白質PCBP1が報告されている。PCBP1は、Ftnと複合体を形成し、効率的にFtnに鉄を輸送すると考えられているが、分子認識・鉄の受け渡し機構は不明である。本研究は、PCBP1とヒト由来Ftn H鎖との相互作用に着目し、PCBP1-HuFTH複合体構造を明らかにすることで、PCBP1の鉄シャペロン活性とフェリチンの機能に及ぼす影響を明らかにする。
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研究実績の概要 |
鉄は生命活動の維持に必須な元素であるが、遊離したFe2+はフェントン反応によりヒドロキシラジカルを生成し、細胞傷害を引き起こす。この為、球殻構造を持つ鉄貯蔵蛋白質 フェリチン (Ftn)がFe2+をFe3+に酸化し、Ftn内腔に不溶性の鉄コアとして貯蔵する。細胞内で効率的に不要な鉄をFtn内腔に貯蔵する為に、Ftnへ鉄を輸送する機能を持つ蛋白質poly rC-binding protein 1(PCBP1)が報告されている。本研究は、PCBP1の大腸菌による発現系および精製系を確立した。当初の研究実施計画の通り、精製したPCBPとフェリチンとの複合体の構造解析に向けた実験条件の検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の研究実施計画に照らし合わせると、やや進捗は遅れている。新規蛋白質の発現・精製系の確立においては考えられる範囲内の遅れであり、PCBP1の発現・精製系の確立という目的は達成した。精製したPCBPを用いて、フェリチンとの複合体の構造解析に向けた実験条件の検討を行った。
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今後の研究の推進方策 |
PCBP-フェリチン複合体の形成・精製条件を最適化する。十分な複合体サンプルが得られた後、クライオ電子顕微鏡・X線小角散乱によって構造解析を行い、PCBP1によるフェリチンへの鉄輸送機構の解明する。
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