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言語進化メカニズムの解明ー半家畜化ネコを用いた内分泌と遺伝子の機能ー

研究課題

研究課題/領域番号 22KJ2970
補助金の研究課題番号 22J40175 (2022)
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分基金 (2023)
補助金 (2022)
応募区分国内
審査区分 小区分90030:認知科学関連
研究機関麻布大学

研究代表者

高木 佐保  麻布大学, 獣医学研究科, 特別研究員(RPD)

研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード家畜化 / 言語能力 / ネコ / コミュニケーション / 異種間コミュニケーション / 言語
研究開始時の研究の概要

本研究は家畜化と言語進化の関連性を明らかにするために、半家畜化動物といわれているネコを対象に、家畜化の過程で変化したといわれている内分泌(コルチゾール/オキシトシン)と様々な言語能力の指標との関連を調べるものである。言語能力を、発声と理解の2つの側面に分け、ネコの発声の多様性やヒトの言葉の理解能力を調べ、コルチゾールやオキシトシンとの関連性を調べる。また、それぞれが関連し統合された言語能力があるのかも調べる。

研究実績の概要

本研究は家畜化とコミュニケーションを含む言語進化の関連性を明らかにするために、半家畜化動物といわれているネコを対象に、家畜化の過程で変化したといわれている内分泌(コルチゾール/オキシトシン)と様々な言語能力の指標との関連を調べるものである。言語能力、すなわちコミュニケーションを行うための能力を調べ、家畜化との関連を考察し、コミュニケーション能力の進化を明らかにすることを目的としている。
23年度は4つの実験を行った。具体的には、コミュニケーション能力と発声の多様性に関する実験のデータ取得を行った。実験1では、ネコの発声な多様性を調べるため、リモート調査を立ち上げた。マイクやスマホを参加者に送付し、ネコの鳴き声を録音した後、返却してもらった。200人を超える応募があり、現在おおよそ半分程度の発送が完了している。実験2では、ネコが異種であるヒトや同種であるネコのどこを見ているのかを調べる実験を行った。24年度に数個体例数を追加し、論文発表を行う予定である。また、ヒト表情の読み取りの可塑性について調べた実験も行った。現在、解析が終わり論文執筆準備をしている。また、飼い主とネコのコミュニケーションと内分泌との関連の研究は例数を追加し、24年度中に論文発表予定である。
また、コロナ禍におけるイヌ・ネコと人の関係性に関する論文を発表した。ヒトからのコミュニケーションのとりかたと、ペットの行動の双方向性のあるデータ解析を行った。在宅勤務が増えイヌやネコとの接触時間が長すぎるのも伴侶動物にとってストレスになり得るという社会的に意義のあるものである。
学会発表も3件行った。日本心理学会・日本動物行動学会・日本動物心理学会の3つの学会で研究成果の発表を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

言語能力に関して、発声と理解の2つの側面に対するデータを取得し、解析をしているところであるため、おおむね計画通りに進んでいるといえる。

今後の研究の推進方策

24年度には本研究課題に関わるすべての実験が終了する見通しで、すべて論文化する予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Effects of the COVID-19 Pandemic on the Behavioural Tendencies of Cats and Dogs in Japan2023

    • 著者名/発表者名
      Takagi Saho、Koyasu Hikari、Hattori Madoka、Nagasawa Takumi、Maejima Michiro、Nagasawa Miho、Kikusui Takefumi、Saito Atsuko
    • 雑誌名

      Animals

      巻: 13 号: 13 ページ: 2217-2217

    • DOI

      10.3390/ani13132217

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] ネコに育てられるネコ,ヒトに育てられるネコ2023

    • 著者名/発表者名
      TAKAGI SAHO
    • 雑誌名

      動物心理学研究

      巻: 73 号: 2 ページ: 123-137

    • DOI

      10.2502/janip.73.2.10

    • ISSN
      0916-8419, 1880-9022
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] Sociality of Cats toward Humans Can Be Influenced by Hormonal and Socio-Environmental Factors: Pilot Study2022

    • 著者名/発表者名
      Koyasu Hikari、Takahashi Hironobu、Sasao Ikuto、Takagi Saho、Nagasawa Miho、Kikusui Takefumi
    • 雑誌名

      Animals

      巻: 13 号: 1 ページ: 146-146

    • DOI

      10.3390/ani13010146

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] ネコの認知研究の最新動向と今後の展望2022

    • 著者名/発表者名
      高木佐保
    • 雑誌名

      心理学評論

      巻: 65 ページ: 295-313

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Do cats discriminate the human facial expression with mask?2023

    • 著者名/発表者名
      Saho Takagi, Takashi, Hotta, Yuya Hataji, Miho Nagasawa, Takefumi Kikusui
    • 学会等名
      日本動物心理学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] ネコ飼育開始から 3 か月間のネコ - ヒトの関係性の変化2023

    • 著者名/発表者名
      高木佐保・坪村泰輔・関川ゆい・永澤美保・菊水健史
    • 学会等名
      日本動物行動学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 新型コロナウイルスの流行がネコ・イヌの行動傾向に及ぼす影響2023

    • 著者名/発表者名
      高木 佐保・子安 ひかり・服部 円・永澤 巧・前島 伯郎・永澤 美保・菊水 健史・齋藤 慈子
    • 学会等名
      日本心理学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] ネコはここまで考えている 動物心理学から読み解く心の進化2022

    • 著者名/発表者名
      高木佐保
    • 総ページ数
      192
    • 出版者
      慶應義塾大学出版
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2022-07-05   更新日: 2024-12-25  

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