研究課題/領域番号 |
22KJ3012
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補助金の研究課題番号 |
21J01822 (2021-2022)
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 (2023) 補助金 (2021-2022) |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
足立 真理 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 地域研究 / 現代イスラーム経済論 / インドネシア / ザカート制度化 / 東南アジア / イスラーム的贈与 / 喜捨 / マレーシア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ザカートを含めたイスラーム的贈与がインドネシアやマレーシアにおいてどのように独自に統合、発展してきたのかという過程を描き出すことで、東南アジアで独自に再構築されてきたイスラーム的贈与の軌跡を具体的に明らかにするものである。イスラームにおける最重要信仰儀礼のザカートが、現代東南アジアにおいてどのような形で他の贈与形態と統合・発展し、再構築されてきたかを示すという点で、イスラーム世界の法制度、経済制度、福祉制度、社会構造の現代的動態を理解する新しい分析枠組みを提示することに意義がある。
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研究実績の概要 |
本研究は、ザカートを含めたイスラーム的贈与がインドネシアやマレーシアにおいてどのように独自に統合、発展してきたのかという過程を描き出すことで、東南アジアで独自に再構築されてきたイスラーム的贈与の軌跡を具体的に明らかにするものである。今年度は育児により本研究課題遂行に重要なフィールドワークを実施することができなかったものの、以下の点について研究を推進した。 (1)twitter(現X)のビッグデータを使用した分析:昨今のデジタル社会において、宗教的行為もサイバー空間で活発に行われている。本研究の主眼であるザカートも例外ではなく、オンラインでの喜捨が増加していることが確認された。具体的には断食月におけるザカートに関するツイート数の急増や、個人の支払いを誇示する行為(リヤー)に関してほとんどツイッター空間では行われていないことなどが実証できた。 (2)研究成果発表:研究成果の発表としては、喜捨のオンライン化について国際セミナーでの発表を1回行った。これまでの経過を総じて、東南アジア学会で発表したことや、日本語での書籍の分担執筆できたことも、ザカートの制度化とオンライン化について執筆・公開できたのは大きな成果であった。 (3)イスラーム的贈与の統合発展経路の歴史資料検討:インドネシアにおいて1973年から義務の喜捨ザカートと任意の喜捨サダカ、インファークが統合したことを、ザカート管理団体の名称変更から推察した。今後は、さらなる歴史的資料の検討により検証を重ねたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度も育児のため、本研究課題遂行に重要なフィールドワークを実施することができなかった。よってイスラーム的贈与の統合時期に関して情報を集めてきたものの、必要な一次資料がまだ収集できていない。一方、オンラインデータベースを使用した研究は推進できたので、まずまずの進捗と言える。
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今後の研究の推進方策 |
インドネシアにおいて、いかにザカートが制度化され、イスラーム的贈与として統合してきたのかに焦点を当ててきた。引き続きフィールドには行けなさそうなので、ビッグデータを使用した新たな視座からの研究を進めたい。
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