研究課題/領域番号 |
22KJ3097
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補助金の研究課題番号 |
22J01162 (2022)
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 (2023) 補助金 (2022) |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分32020:機能物性化学関連
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研究機関 | 大阪大学 (2023) 分子科学研究所 (2022) |
研究代表者 |
水野 麻人 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ラジカル / キラリティ / 発光 / 磁性 / 集積構造 |
研究開始時の研究の概要 |
発光性有機ラジカルは、閉殻分子とは異なる特異な光物性を示すことから近年注目を集めているが、対象物質が限定的であったことから、そのキラリティ及び磁場と発光特性の関係、つまり円偏光発光の基本的性質はほとんど明らかにされていない。本研究では、発光性有機ラジカルをキラル集積化し、その集積構造が円偏光発光特性に与える影響を明らかにする。更に、集積構造に依存したスピン状態や外部磁場に依る円偏光発光特性の制御・基礎原理解明を目指す。
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研究実績の概要 |
発光性ラジカルは、その開殻電子構造に由来する特異な光物性を示すことから近年注目を集めている。特に、発光性ラジカルの集積状態では、excimer-likeな発光や発光の磁場効果(マグネトルミネッセンス)などの興味深い現象が見出され、それらの詳細なメカニズムが明らかになってきた。一方、発光性ラジカルにおいて、そのキラリティ及びスピンと発光特性が相関する物性はほとんど開拓・解明されてこなかった。その一つの要因は、対象物質となるエナンチオピュアな発光性ラジカルのバラエティが限定的であったことにあると考えられる。本研究では、発光性有機ラジカルをキラル集積化し、分子集積構造-円偏光発光相関や発光の磁場依存性の解明を目指している。前年度には、エナンチオピュアな発光性ラジカルの候補として、光学分割可能なアザ[7]ヘリセン骨格を有するラジカル前駆体の構築を確認したが、その合成収率の低さからラジカル化までは至っていない。一方、本年度は多様な発光性ラジカル錯体における構造-円偏光発光相関の開拓・解明を可能とするため、配位部位を有するキラルな発光性ラジカルの開拓に取り組んだ。その結果、配位部位を有するキラルな発光性ラジカル前駆体の構築に成功している。この前駆体をラジカル化したキラルな発光性ラジカル配位子を土台として、多様な発光性キラルラジカル錯体を合成することで、本研究で目的とするキラル集積化及び構造-発光相関の開拓・解明を行っていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
配位部位を有するキラルな発光性ラジカルの前駆体の構築に成功したが、その前駆体合成に時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
現在得られている発光性ラジカル前駆体のラジカル化を行う。この配位性キラルラジカルを用いた錯体構築を行い、それらの円偏光発光特性や磁場下での発光特性の開拓を進める。
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