• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

出版文化を基軸とした18世紀上方における絵手本・画譜の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22KJ3212
補助金の研究課題番号 22J00926 (2022)
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分基金 (2023)
補助金 (2022)
応募区分国内
審査区分 小区分01060:美術史関連
研究機関公益財団法人大和文華館

研究代表者

古明地 樹  公益財団法人大和文華館, 公益財団法人大和文華館, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード絵手本 / 画譜 / 大野木市兵衛 / 大津屋与右衛門 / 絵本出版 / 近世絵本 / 粉本 / 絵本 / 上方絵本 / 版元 / 画題
研究開始時の研究の概要

近世期は日本の視覚文化が発展を遂げた時代である。庶民にまで絵の享受者層が拡大したこと、その享受者層が高い絵画的教養を備えていたことが、近世期の視覚文化を飛躍的に発展させた。
この教養の涵養に大きな役割を果たしたものが、絵手本・画譜である。絵手本・画譜は多くの図を掲載し、それぞれの図が、どの様な歴史的・文学的背景、あるいは自然科学的背景を持つのかを解説する。
近世期の視覚文化の実態を解明する上で、その基礎を形成した絵手本・画譜の研究が求められる。この考えに基づき、本研究では、書誌学的資料調査に基づく絵手本・画譜の実証的研究を行い、18世紀前半の上方における絵手本・画譜流行の実態解明を目指す。

研究実績の概要

令和5年度は前年度から引き続き、全国の博物館、美術館、図書館等における古典籍資料の調査、及びそれらの記録を行った。これまで関東地方を中心に、国立国会図書館、都立中央図書館、国文学研究資料館等における調査を遂行している。
また、本研究において優先的に調査・分析を行う書肆の選定を行い、それらの活動について明らかにした。絵本出版件数の多さから、大野木市兵衛、菊屋喜兵衛などを中心に関連書肆を取り上げ、また近世絵本史における重要な出版を行った大津屋等の調査を並行して行っている。
これらの版元による絵本調査に際し、実見を伴う調査の他、各大学や資料館の公開データベースを元に、初版のみでなく、再印や再版等に注視して調査を行っている。その結果、文章を伴う版本とは異なり、絵本出版の特徴として抜粋改題本の出版が認められるのではないかと推測するに至った。この仮説については、新たな課題として本年度以降も継続して調査・分析を行う予定である。
選定した版元の中、特に絵本出版において重要な作品を多く残している大岡春卜の作品を出版した書肆として大津屋与右衛門に着目し、その絵本出版活動について分析を行った。また、それらの作品を求版した大野木市兵衛に着目し、その絵本出版活動について分析を行った。これらの書肆は、それぞれ絵本出版活動において異なる特徴を備えている書肆であり、同一の絵本作品を、異なる意図によって出版していたと考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究期間における就職が決定したため、予定していた研究発表を延期する必要が生じた。研究成果は、2024年度に発表予定である。

今後の研究の推進方策

前年度に行った調査を踏まえ、発表を延期していた内容について国際浮世絵学会や近世文学会、絵入り本ワークショップ等における成果発表を行う予定である。また、全国の所蔵館における調査を継続すると共に、ホノルル美術館蔵在外資料の調査を行いたい。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実績報告書

URL: 

公開日: 2022-04-28   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi