研究課題/領域番号 |
22KK0006
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分2:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
神作 研一 国文学研究資料館, 研究部, 教授 (30267893)
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研究分担者 |
木越 俊介 国文学研究資料館, 研究部, 教授 (80360056)
木村 迪子 大阪大谷大学, 文学部, 准教授 (40836475)
黄 イク 国文学研究資料館, 研究部, 機関研究員 (10814808)
山本 嘉孝 国文学研究資料館, 研究部, 准教授 (40783626)
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研究期間 (年度) |
2022-10-07 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2025年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2024年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2023年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2022年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | UCB / 三井文庫 / UCB |
研究開始時の研究の概要 |
本国際共同研究の柱は3つ。 1つめは、UCBのC.V.スター東アジア図書館に所蔵される旧三井文庫の写本群を主対象として「貴重書解題」を作成すること。2つめは、「国際共同研究会」において個別重要資料等の分析と発信を行うこと。3つめは、「日本古典籍セミナー」を開催して、UCBの研究者・大学院生たちとともに古典籍を教育資源として利活用し、以て日本古典文学・日本古典籍をめぐる国際的な研究拠点の構築を目指すこと。
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研究実績の概要 |
本研究は、カリフォルニア大学バークレー校(以下「UCB」と略記)C.V.スター図書館に所蔵される三井文庫を対象として、文献調査に基づく解題作成、国際共同研究会の開催、日本古典籍セミナーによるUCBの研究者と大学院生に対する古典籍の教育資源としての利活用に基づいた国際的な研究拠点の構築、という3点を柱として進めるもの。UCBのジョナサン・ズウィッカー准教授と緊密に連携しつつ、研究を遂行している。 2年めである今年度の研究実績は次の通り。 まず文献調査。メンバー全員で渡航して文献調査を行い、『百人一首暁雲抄』『〔歌書抄雑纂〕』『にはたつみ』『伊水温故』など都合40点の解題を作成した。 ついで個別の研究論文・学会発表等。山本嘉孝「Japan and China in Hokusai's Ehon Kokyo(Illustrated Classic of Filial Piety)」(Late Hokusai:Society, Thought, Technique, Legacy (Timothy Clark,ed.,The British Museum Press,2023)、黄いく「A Narrative about "People Turning into Water": Adaptation and Popularization of Chinese Tales of the Supernatural in Japan's Edo Period, Panel: Interactions between Scholarly and Popular Knowledge in Early Modern East Asia(AAS2024Seattle,2024年3月14日)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
5月に国によるコロナの位置づけが5類に変更されたことを承けて、引き続き細心の注意を払いながら、初めてメンバー全員でバークレーを訪ねての文献調査が果たせた(2023年夏)。解題作成はおおむね順調に進んでいる。今後も、UCBのズウィッカー准教授ならびにマルラ俊江司書との緊密な連携のもとに、計画に沿って研究を進めてゆく。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度も引き続き、コロナの感染対策をしっかりと講じた上で、メンバー全員でバークレーに渡航して文献調査を継続するとともに、国際共同研究会を対面開催する予定である。研究分担者山本嘉孝が客員准教授としてUCBに短期滞在する予定なので、UCB大学院生に対する授業にもゲスト参加して古典籍に関するレクチャーを行えるよう、ただいま鋭意調整中である。
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