研究課題/領域番号 |
22KK0032
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
吉田 成章 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (70514313)
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研究分担者 |
宮本 勇一 岡山大学, 教育学域, 講師 (00897134)
福田 敦志 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (10325136)
松田 充 兵庫教育大学, その他部局等, 講師 (80845991)
安藤 和久 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 特任助教 (60981553)
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研究期間 (年度) |
2022-10-07 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2025年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2022年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | レッスン・スタディ / 授業研究 / 教師教育 / 教員養成 / 授業研究アーカイブ / Lesson Study |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、日本の授業研究とドイツのUnterrichtsforschung=授業研究とを架橋する視点として「レッスン・スタディを基盤とした教師教育」を据え、その理論的な位置と実践的な意義と課題を、日本・ドイツ・オーストリアの国際共同研究によって明らかにすることである。そのために、広島大学とライプツィヒ大学の授業研究に関する国際共同研究の蓄積をドイツ語圏へと拡大させ、教育学研究としての授業研究の研究方法論の明確化と教師の専門性開発に資する教師教育実践の開発に取り組む。
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研究実績の概要 |
2023年度の成果は次の3点にまとめられる。 第一に、主たるカウンターパートナーであるドイツ・ライプツィヒ大学の共同研究者との長期にわたる在外研究の実施により、共同研究の継続・発展に取り組めたことである。2024年6月~11月の期間にわたって、ライプツィヒ大学の客員研究員として研究分担者が在外研究に従事し、12月にはライプツィヒ大学にて6回目となるライプツィヒ大学教育科学部-広島大学教育学部部局間交流協定に基づく国際シンポジウムを開催することができた。ライプツィヒ大学の共同研究者らとは、オンラインおよび対面を介した共同研究体制を維持しており、日・英による研究成果の公開に向けた共同研究に継続して取り組んでいる。 第二に、ドイツとオーストリアの研究者との共同研究体制をさらに発展させることができたことである。具体的には、研究代表者と研究分担者とでドイツ・ミュンスター大学およびオーストリア・ニーダーエステライヒ教育大学を訪問し、カウンターパートナーである共同研究者らとともに研究交流を行うことができた。とりわけニーダーエステライヒ教育大学では、同大学附属学校にて、共同研究者らが主宰している授業研究会に参加することができ、レッスン・スタディを介した教師教育についての研究・実践交流を行うことができた。 第三に、レッスン・スタディの国際学会であるWALS(World Association of Lesson Studies)への参加と発表を通じて、さらなる国際共同研究ネットワークの構築に取り組むことができたことである。ドイツだけではなく、スイスやオランダ等の研究者らと研究交流を行うことができ、2024年度に具体的なレッスン・スタディの実施および教師教育実践の研究交流を行う研究体制を構築しつつある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画に従い、短期と中長期の在外研究およびオンラインを介した継続的な研究交流が実施できており、国際共同研究の継続・発展に計画通り取り組むことができている。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、ドイツ・ライプツィヒ大学との共同研究体制をさらに発展させ、共同研究メンバーである「研究者」との共同研究だけではなく、分析・検討対象である授業を提供してくださっている学校の教師・授業者も巻き込んだ国際共同研究に従事するとともに、それらの研究成果の公開に向けた共同研究を遂行する予定である。
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