研究課題/領域番号 |
22KK0047
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分17:地球惑星科学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中道 治久 京都大学, 防災研究所, 准教授 (00420373)
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研究分担者 |
松本 恵子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員 (10803926)
山田 大志 京都大学, 防災研究所, 助教 (60804896)
嶋野 岳人 常葉大学, 大学院・環境防災研究科, 教授 (70396894)
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研究期間 (年度) |
2022-10-07 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
20,150千円 (直接経費: 15,500千円、間接経費: 4,650千円)
2026年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2024年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | 火山灰 / 開口型火山噴火 / 噴火推移 / 爆発的噴火 / 噴出物組織解析 / 噴火機構 / 火山観測 / 火砕物 / 火山爆発 / 脱ガス / 加速性 |
研究開始時の研究の概要 |
火山爆発性の高い噴火(爆発的噴火)と低い噴火(溶岩噴火)を支配する変数を火山観測と火砕物分析から定量的に解明するのが目的である。火山爆発の支配要因としてマグマ噴出率、火道からマグマの気体が漏れる脱ガス、マグマ上昇に伴って地震発生と地盤変形が加速する噴火前駆現象の加速性を提示し、支配要因の相互関係を明らかにする。高頻度で噴火するインドネシアの火山を対象に、観測と火砕物分析の両方から支配変数を定量化する。
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研究実績の概要 |
火山爆発性の高い噴火(爆発的噴火)と低い噴火(溶岩噴火)を支配する変数を火山観測と噴出物分析から定量的に解明するのが目的である。インドネシアには爆発的噴火と溶岩噴火を短期間で繰り返す火山が複数あるため,インドネシアの火山は目的に適したフィールドである。また,南九州に噴火を繰り返す火山が複数あり,インドネシアとの比較が可能である。 そこで,インドネシアおよび南九州にて調査可能な対象火山の選定を行った。インドネシアでは,カウンターパートや噴火活動の状況,試料採取や試料提供の可能性の検討や,物理観測データが取得可能性の観点からスメル火山とメラピ火山を候補として選定した。日本では噴火頻度から諏訪之瀬島火山,新燃岳,桜島を対象として選定した。そして,インドネシア渡航前に分析可能な,インドネシアおよび国内の火山からの噴出物試料と試料分析結果のデータの整理を行うとともに,国内の噴出物試料の分析を進めた。 インドネシアでの観測に使用する地震計と低周波マイクロフォン,可視画像カメラを調達し桜島火山での既存観測網との並行観測で既往の機器と同等の観測が実施できることを確認した。また小規模な爆発的噴火と火山灰放出を繰り返す桜島火山での地球物理観測と噴出物採取の同時実施と,2017年以降の噴火記録を参照し物理観測と噴出物の両者の特徴から示唆される噴火機構の特徴について議論した。 インドネシア渡航に向けて,カウンターパートのCVGHMとの協定締結に向けての交渉行い,包括的協定の締結が完了した。一方,日本側とカウンターパートとの具体的な行動計画の締結は翌年度に持ち越しとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
カウンターパートとの包括的協定は締結されたが,共同で実施する具体的な内容が決定していないため,調査観測渡航を実施できていないため。
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今後の研究の推進方策 |
カウンターパートと共同で実施する具体的な内容を今年度前半に決定して契約の締結を行う。そのための,やりとりをメールおよびオンライン会議で進め,火山観測および噴出物分析に必要な装置について現地調査を行う。
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