研究課題/領域番号 |
22KK0063
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分23:建築学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
長江 拓也 名古屋大学, 減災連携研究センター, 准教授 (90402932)
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研究分担者 |
浅井 竜也 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (90815846)
柏 尚稔 大阪大学, 大学院工学研究科, 准教授 (40550132)
高橋 典之 東北大学, 工学研究科, 准教授 (60401270)
梶原 浩一 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 地震減災実験研究部門, 契約研究員 (10450256)
藤原 淳 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 地震減災実験研究部門, 契約研究員 (80817049)
岸田 明子 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 地震減災実験研究部門, 契約研究員 (10599468)
松宮 智央 近畿大学, 建築学部, 教授 (20454639)
岡崎 太一郎 北海道大学, 工学研究院, 教授 (20414964)
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研究期間 (年度) |
2022-10-07 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
20,150千円 (直接経費: 15,500千円、間接経費: 4,650千円)
2026年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2025年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2024年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2023年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | 非構造材 / 基礎滑り / センシング / 確率論的評価法 / 設備機器 / RC造架構 / 鋼構造架構 / 耐震構造 / 二次部材 / 振動台実験 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,構造被害も二次部材(内外装材,設備機器類)被害も大幅に低減する高耐震建物,世界の地震国に実現することを目指す。地震時において基礎が数センチから数十センチ程度滑ることで,建物の変形と損傷を大幅に軽減する基礎滑り構造を提案し,そこに各種二次部材への耐震対策を組み合わせた高耐震建物を提示し,確率論的評価法を適用する。具体的には,1)各国に適合するプロトタイプ建物設計に基づき,二次部材までを対象に建物全体の性能評価を総合的に実行する。2)台湾,韓国の実験施設で実際の施工条件を検証する。3)各国の条件を反映する形で,二次部材耐震技術マニュアルを作成し,二次部材耐震設計の高度化に貢献する。
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研究実績の概要 |
本研究は,構造被害も二次部材(内外装材,設備機器類等)被害も大幅に低減する高耐震建物を,世界の地震国に実現することを目指している。地震時において基礎が数センチから数十センチ程度,水平方向に滑ることで,建物の変形と損傷を大幅に軽減する基礎滑り構造を提案し,各種二次部材への実用的な耐震対策を組み合わせた高耐震建物を提示し,その性能評価に取り組む。名古屋大学・東大生研,大阪大学・東北大学・防災科学技術研究所・近畿大学・北海道大学と,台湾国立成功大学・国家地震工程研究中心,釜山大学・ソウル研究院,トルコ イルディス工科大学,ユタ大学・UCアーバイン・UCデービス,中国天津大学・清華大学,スイス連邦工科大学の研究者からなる国際共同体を形成している。 分野横断した融合研究に取り組む中で,融合の媒体として確率論的性能評価法を適用する。基礎滑り構造の設計では,各国の上部構造,基礎構造の条件をプロトタイプ建物設計に反映し,評価法を適用する。二次部材について,各国の既存実験資料や既存指針類を整理して,共有の二次部材耐震技術マニュアルを作成する。基礎滑り構造と二次部材耐震対策を反映した設計条件を対象に,建物全体としての耐震性向上を総合的に数値化する。2023年度は,2023年2月実施の10層オフィス実験データ分析,数値解析評価を総合的に推し進めた。広範な研究参画機関において情報を共有しつつ,成果を学術誌等にて着実に公表した。イルディス工科大学とはトルコ・シリア地震の被害分析を新たな研究項目として加えた。その他,民間企業との連携に基づき,振子機能付き滑り基礎構造の実験計画(台湾)を策定した。イルディス工科大学,スイス工科大学と大型震動台用いた実験方法を議論した。有限要素法解析を用いた設計実務・耐震性評価実務に向けた,RC造骨組および鋼構造骨組の解析検証に取り組んだ。床の上下動評価にも取り組んだ。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
10層オフィス震動台実験のデータ分析,数値解析評価を総合的に推し進めた。成果を学術誌等にて着実に公表した。新たな実験計画の策定を推し進めた。
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今後の研究の推進方策 |
各種の課題に取り組む海外機関と連携を密にして,実績を着実に積み重ねる。 *台湾国家地震工程研究中心(NCREE)・釜山大学(国立研究施設SESTEC) ⇒ 内外装材等の二次部材,配管・設備機器類の耐震性能 *台湾國立成功大学・ソウル研究院 ⇒ 基礎滑り構造設計法 *ユタ大学・UCアーバイン・清華大学・UCデービス・天津大学 ⇒ 構造実験と架構数値解析 *スイス工科大学ローザンヌ・トルコ イルディス工科大学 ⇒ 基礎滑り機構開発,確率論的性能評価法
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