研究課題/領域番号 |
22KK0108
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分47:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
秋光 信佳 東京大学, アイソトープ総合センター, 教授 (40294962)
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研究分担者 |
杉山 暁 東京大学, アイソトープ総合センター, 助教 (40562715)
張 宰雄 東京大学, アイソトープ総合センター, 助教 (50964764)
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研究期間 (年度) |
2022-10-07 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
20,150千円 (直接経費: 15,500千円、間接経費: 4,650千円)
2025年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2024年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2023年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 放射性同位元素 / radiotheranostics |
研究開始時の研究の概要 |
これまで構築してきた国際共同研究体制を発展させ、α線創薬の国際共同研究コンソーシアムを構築する。具体的には、α線放出核種の世界的供給拠点であるカナダ・国立素粒子原子核物理研究所(通称:TRIUMF)、およびα線創薬研究におけるトップランナーであるスウェーデン・ヨーテボリ大学と強固な連携を組み、日本独自のドラッグデリバリー技術をα線創薬に応用することを目指す。さらに、新しいポジトロン核種を使ったPET診断薬も同時に開発し、診断(diagnostics)と治療(therapeutics)が一体となったradio-theranostics技術を開発する。
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研究実績の概要 |
本計画では、α線放出核種の世界的供給拠点であるカナダ・国立素粒子原子核物理研究所(通称:TRIUMF)、およびα線創薬研究におけるトップランナーであるスウェーデン・ヨーテボリ大学と強固な連携を組み、日本独自のドラッグデリバリー技術(プレターゲティング法、VHH特殊抗体など)をα線創薬に応用することを目指す。 今年度は、研究分担者を2023年10月からカナダ・国立素粒子原子核物理研究所に長期派遣し、大型加速器を使った放射性同位元素の製造研究を開始した。研究代表者も国立素粒子原子核物理研究所を直接訪問し、現地ホスト研究者と今後の具体的研究計画をディスカッションした。さらに、カナダ・国立素粒子原子核物理研究所からアルファ線放出核種を輸入し、実験動物に投与して体内動態を調べる研究を実施した。この実践によって、カナダから日本に放射性物質を輸入するためのスキームを基本的に確立できたが、課題が存在することも確認できた。 また、国内製造した放射性同位元素をつかって、ポジトロンエミッショントモグラフィーをつかったRIイメージング研究を実施した。具体的には、Zr-89で標識したHer2抗体をつかって、担がんマウスにおけるがん部位のイメージングをおこなった。この研究成果は論文投稿し、現在、リバイス中となっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
スウェーデン・ヨーテボリ大学との研究が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
カナダ・国立素粒子原子核物理研究所においてアルファ線放出核種の製造と精製手法を確定する。また、現地研究者と協働して、アルファ線放出核種をペプチドや抗体に標識する技術についても検討する。Zr-89やCu-64を使ったPETイメージング研究も継続して行う。これらの技術を連携した放射線セラノスティックスのための基盤技術を確立して、スウェーデン・ヨーテボリ大学での研究を実施する。
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