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食品添加物は肥満の原因になるか?―レプチン受容体シグナリングへの作用機構解明―

研究課題

研究課題/領域番号 22KK0109
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))

配分区分基金
審査区分 中区分47:薬学およびその関連分野
研究機関山陽小野田市立山口東京理科大学

研究代表者

細井 徹  山陽小野田市立山口東京理科大学, 薬学部, 教授 (40379889)

研究分担者 中川 直  山陽小野田市立山口東京理科大学, 薬学部, 講師 (30707013)
野田 泰裕  山陽小野田市立山口東京理科大学, 薬学部, 助教 (90880336)
研究期間 (年度) 2022-10-07 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2022年度)
配分額 *注記
20,020千円 (直接経費: 15,400千円、間接経費: 4,620千円)
2024年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
2023年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
キーワードレプチン
研究開始時の研究の概要

肥満は糖尿病や高血圧に加え、心筋梗塞や脳梗塞さらにはガン発症の危険因子となる。抗肥満ホルモンとして知られるレプチンは、中枢神経に発現するレプチン受容体を活性化させ、摂食抑制効果を示す。研究代表者は、高脂肪食摂取によって惹起される小胞体ストレスがレプチン抵抗性(肥満)の原因となることを明らかにしてきた。本研究では食品中のアルデヒド体がレプチン抵抗性の原因となる可能性に注目し、国際共同研究による最先端の解析技術を駆使して検討する。

研究実績の概要

本研究では、肥満の発症機構を解明することを目的として、食品添加物に含まれるアルデヒド体の摂取が肥満発症に関わる可能性を明らかにし、そのメカニズムを解明する。肥満発症の原因として、抗肥満ホルモンであるレプチンが作用しない、すなわちレプチン抵抗性の関与が示唆されている。そこで本研究では、レプチンを介した受容体シグナルが食品添加物に含まれるアルデヒド体により阻害され、レプチン抵抗性となり肥満の発症要因となるのではないかとの可能性を検証することを目的とした。レプチンは主に神経細胞に作用して、摂食抑制・抗肥満作用を示す。そこで、私たちの構築したOb-Rbレプチン受容体を恒常的に発現させた神経細胞に、STAT3プロモーターを含むルシフェラーゼ遺伝子を導入した細胞にレプチンを処理し、レプチン刺激によるSTAT3の転写活性の検出を行った。検討に用いる食品添加物として、主にアルデヒド体を含む化合物を選択し、本ルシフェラーゼアッセイ系を用いてレプチンによるSTAT3転写活性が抑制される化合物を探索した。また、細胞毒性試験(CCKアッセイ)も同時に行い、細胞毒性による二次的な作用によってレプチン抵抗性が示されない物質を選択した。その結果、いくつかのアルデヒド体を含む化合物にレプチンシグナル抑制効果を示すものが存在することが明らかになった。今後は、共同研究により、これらの候補化合物のより詳細な薬理作用を明らかにする予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画で予定していたスクリーニングによる候補物質が計画通り実施でき、候補物質が同定できた為。

今後の研究の推進方策

一次スクリーニングアッセイ系で候補物質が同定できたことより、これらの物質が実際にレプチン抵抗性を惹起するかについてウエスタン解析などの別のアッセイ系で確かめる。その上で、レプチン受容体への作用などについて実施し、メカニズムを明らかにする。

報告書

(1件)
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件)

  • [国際共同研究] INSERM(フランス)

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 肥満病態におけるレプチン抵抗性成立に対するアルデヒド類の影響2022

    • 著者名/発表者名
      野田康裕,渋谷優稀,中川直,細井 徹
    • 雑誌名

      アグリバイオ

      巻: 6 ページ: 53-56

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-10-11   更新日: 2024-12-25  

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