研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
抗生物質を手にした現代においても、細菌感染症は人類にとって大きな脅威である。抗菌剤には多剤耐性菌の出現など様々な問題があり、現在の抗菌剤とは作用機序の異なる治療薬の開発が必要である。国際共同研究により、細菌感染症に対する治療薬の不足という世界的な課題に取り込むことが本研究の目的である。本研究では、病原細菌が宿主細胞に分泌する病原因子に着目し、 (1)標的とする病原因子とその宿主蛋白質との結合様式を解明する、 (2)海外共同研究者がもつ最新の質量分析技術を活用して、当該病原因子による宿主蛋白質の制御メカニズムを明らかにする、(3)その制御メカニズムを狙った新規抗菌剤を開発することを目指す。