研究課題/領域番号 |
22KK0134
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分55:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
中山 功一 佐賀大学, 医学部, 教授 (50420609)
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研究分担者 |
村田 大紀 佐賀大学, 医学部, 助教 (00772683)
YU JUNJIE 佐賀大学, 医学部, 助教 (80969345)
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研究期間 (年度) |
2022-10-07 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
20,150千円 (直接経費: 15,500千円、間接経費: 4,650千円)
2024年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2023年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
2022年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 臓器再生 / バイオ3Dプリンタ / 血管網構築 |
研究開始時の研究の概要 |
ポストバイオ3Dプリンティングプロセスにおけるバイオリアクターの開発 当研究室では細胞だけで外科的に移植可能な立体構造体を作る技術を開発しており、血管 や軟骨、神経などではすでに臨床応用を開始している。さらに肝臓や心臓などの臓器再生にも取り組んでおり、小動物への移植も成功している。しかし、臨床応用に進むためにはいくつかの越えなければならない課題が散在する。今回、UCLAで長年、腎臓や肝臓再生研究に取り組んでいるProf.Yanagawa Lab.の知見、特に、バイオリアクターのノウハウと我々の持 つ立体構築の技術を組み合わせることで、患者さんに移植可能な肝臓や腎臓の再生を目指す。
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研究実績の概要 |
再生医療は近年急速な発展を遂げ、承認を受け実用化された再生医療等製品の数も増加しつつある。しかしながら組織や臓器を直接的に再生させるような、文字通りの意味で「再生」を実現する製品は表皮や軟骨など一部の組織を対象としたものに限定されている。我々はバイオ3Dプリンタにより細胞のみを材料として立体的な組織を作製する独自の技術によりバイオマテリアルを用いることなく複雑な形状やある程度の大きな組織を作製することが可能であり、本技術を用いて様々な組織や臓器の開発に取り組みミリメートル単位の厚さを持つ組織の作製に成功している。しかしながら、より大きな組織を作製する場合や、酸素要求性の高い細胞を用いる場合には内部の細胞に効果的に酸素を供給する技術の開発が不可欠である。我々はこれまでに、立体組織を作製する際に血管内皮細胞を加えることで立体組織内 部に内皮細胞からなる管腔構造が形成されることを確認しているが、この管腔を通して酸素 や栄養を供給する培養方法の開発には至っていない。一方、本研究課題の共同研究者であるProf.Yanagawaらはバイオ3Dプリンティングの技術を用いて、in vivoの血管新生モデルとして知られるAVループモデルをin vitroで再現し、移植用組織のバイオリアクター(AVBR)として活用するための研究を進めている。本研究課題では、我々が有する管状組織の構築法に関するノウハウとProf.Yanagawa Lab.の有するin vitro AVループ作製のノウハウを組み合わせ、立体組織培養のための技術開発を目指す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
特に大きな問題なく進展している
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今後の研究の推進方策 |
現在、計画通り実験を行っている。 また定期的にUCLAとオンライン会議を行っている
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