研究課題/領域番号 |
22KK0162
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分62:応用情報学およびその関連分野
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
下川原 英理 東京都立大学, システムデザイン研究科, 准教授 (00453035)
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研究分担者 |
柴田 祐樹 東京都立大学, システムデザイン研究科, 助教 (90850529)
何 宜欣 拓殖大学, 工学部, 准教授 (40712732)
大保 武慶 東京都立大学, システムデザイン研究科, 助教 (60771889)
小林 伊智郎 拓殖大学, 工学部, 教授 (30328009)
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研究期間 (年度) |
2022-10-07 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
20,150千円 (直接経費: 15,500千円、間接経費: 4,650千円)
2025年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2024年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2023年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2022年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 行動様式 / 異文化理解 / IoT / 行動分類 / エージェントシミュレーション / VR/AR |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,異文化理解に向けて集団やグループなどに共通する特徴的な行動である行動様式に着目する.異なる文化における行動様式を見たり体験したりすることは異文化理解の第一歩である.これを実現するために本研究ではIoT 技術とエージェントシミュレーション技術によって行動様式をデジタル化し,さらにVR/AR技術によって仮想体験するIoT センサによる行動様式抽出と可視化による異文化理解支援を研究開発する.異文化を知るためには,ある状況下において他の国ではどのような行動を取るのかといった情報も重要である.そこで対話システムを用いた能動的なデータ収集を取り入れる.
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研究実績の概要 |
行動様式として,挨拶と食事を中心に研究を進めることとしデータ収集と機械学習による分類について研究をおこなった.まず日本人学生の挨拶行動を礼儀正しさの度合いを考慮して,Kinectによる骨格時系列データとして収集した.収集されたデータに対し,機械学習の一つであるK-NNと時系列データの類似度計算手法の一つであるDTWを組み合わせた機械学習手法を適用することで,上半身の骨格データから挨拶行動の分類が可能であることを示した.この結果に基づき,インドネシアに渡航し同様の方法でインドネシア人学生の挨拶行動3パターンを収集した.インドネシア人学生にはさらに食事中の行動データ収集にも協力してもらい,データ収集をおこなった.並行してHoloLensを利用したエゴセントリックカメラからの手の骨格データを収集し,食事中の特に箸やフォークといった把持行動に注目し,遺伝的アルゴリズムによる関節角度推定とアンサンブル学習による把持姿勢の分類の有効性検証をおこなった. さらに,異文化交流に関する独自のアンケートを構築し,クラウドソーシングによる一般的な傾向調査をおこなうとともに,インドネシア人学生30名に回答してもらい,回答結果に基づいて選定した13名について,留学や異文化交流に対する不安や期待についてインタビューを実施した.また異文化交流に関する関心度別の分析などに有用なツールの選定を行い,BEVI(Beliefs, Events, and Values Inventory)を利用することを決定し,研究者内で事前テストを実施した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
インドネシアにおいて,行動データの収集およびインタビューを実施することで,今後のイギリスでの行動データ収集に向けた方策検討することができた.今後,イギリスでの円滑な実験実施に向けて研究を進める.
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今後の研究の推進方策 |
得られた成果について論文などにまとめ公表するほか,イギリスでの実験実施に向けた倫理審査申請において,インドネシアでの成果を踏まえて,イギリスの共同研究者と調整を進めていく.
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